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世界最低レベルの外国人受け入れ寛容度、ニッポンの末路

10/9(水) 9:00配信

日経ビジネス

 今回は最近やたらと気になっていることについて、あれこれ考えてみようと思う。

 テーマは「外国人」、いや「冷たい日本人」、いやいや「同調圧力」……といったニュアンスだろうか。

【写真】「外国人が住みたい、働きたいランキング」で、日本は33カ国中32位。旅行者の「外国人」には優しいのに、共に生活する「外国人」に冷たい日本人の姿が浮かび上がる

 要は、外国人労働者の受け入れを拡大し、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックと世界的な祭典が続く日本で、「これって、どうよ?」と首をかしげたくなるような出来事が散発したのである。そう、私の半径3メートル以内で。

 で、その私が感じたことが、そのまま数字に表れた調査結果が公表され、「私感」だけで済ませるレベルではないと考えた次第である。この時点で、「何を大げさなことを言ってんだ!」と思った人もいるかもしれないけど、立て続けに明らかになった吉本興業などの芸人の偏見に満ちたネタの根底にも通じるものだと個人的には解釈している(ネタが気になる人はググってください。ここで書くのも嫌なくらい最低なレベルなので)。

 今回まず取り上げる調査(https://www.expatexplorer.hsbc.com/survey/country/japan/chart:histogram)は英金融大手HSBCホールディングスが実施している年次調査で、「生活」「仕事」「子育て」の3分野15項目について、出身国以外で働く労働者1万8千人に評価してもらう、いわば「外国人が住みたい、働きたい国ランキング」だ。

 日本は総合ランキングで33カ国中32位と、いつもながらの“ブービー指定席”をゲット。そこから浮かび上がった「半径3メートルのニッポン人」の姿はあまりにも残念というか、悲しいというか。「真摯に受け止めないと誰も日本に来てくれなくなるぞ!」というものだった(以下、要約)。

●賃金やワークライフバランスは最低ランクの日本

【生活】
・全体では15位・「生活のなじみやすさ」は32位とブービー
・「コミュニティの許容性」は26位と下位グループ

 一方、「政治的安定性」は6位と高く、「生活の質(QOL)」も13位と比較的高かった。

【仕事】
・全体では30位
・「ワークライフバランス」は33位と最下位
・「賃金」も33位で最下位

 一方、「経済的安定」は13位で比較的高く、「潜在的可能性」は16位。

【子育て部門】
・全体では33位と最下位
・「教育」は33位と最下位
・「友だちづくり」は32位
・「学校教育」は24位でなんとか下位グループをまぬがれた

 結果を大ざっぱにまとめると、「日本という国はね、結構、いいところだよ。ただね~、そこで生活するってなると話は別なんだよなぁ。結構、みんな冷たいんだよね~。しかも、給料安いし、仕事ばっかだし。子育てするのも不安なことが多いかなぁ~」といった感じだろうか。

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最終更新:10/9(水) 9:00
日経ビジネス

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