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孫正義氏が本業を変え続ける理由

10/10(木) 12:04配信

PHP Online 衆知(THE21)

次の上りのエスカレーターを探すのが経営者の最も大事な仕事

 27歳でソフトバンク〔株〕の社長室長に就任し、孫正義氏のもとで「ナスダック・ジャパン市場開設」「〔株〕日本債券信用銀行(現・〔株〕あおぞら銀行)買収案件」「Yahoo! BB事業」などにプロジェクト・マネージャーとして関わった三木雄信氏は、孫氏は創業当時からずっと「SQM思考」で行動してきたと言う。SQMとはSocial Quality Management、つまり、社会全体で供給者と需要者をつなぎ、必要なものを必要なときに必要なだけ供給すること。ソフトバンクが本業を変え続けてきたのも、SQM思考をしているからだ。

※本稿は、三木雄信著『SQM思考 ソフトバンクで孫社長に学んだ「脱製造業」時代のビジネス必勝法則』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

本業は3年で変える。ただしビジョンは不変

 誤解を恐れずに言えば、孫社長は飽きっぽい経営者です。

 新しい事業を始めても、3年もすれば飽きてしまいます。

 携帯電話事業を始めた頃は、日本中の携帯端末を部屋にズラリと並べて、それを眺めながら携帯電話のことばかり夢中になって考えていたものですが、おそらく今の孫社長の頭の中はIoTやプラットフォームへの投資のことで一杯のはずです。



 でも実はこれ、企業が成長を続けるにはとても良いことなのです。

 変化のスピードがどんどん加速している今、事業のライフタイムはどんどん短縮されています。

 一時は天下をとったビジネスでも、非常に短いサイクルで市場からピークアウトしていきます。早い場合は、それこそ3年くらいで姿を消していく事業もたくさんあります。

 Yahoo!オークションもeBayを追い出して一強体制を作り上げましたが、今では中古品売買と言えばメルカリが圧倒的勝者です。その分野でナンバーワンになったとしても、事業そのものが成熟期に入り、やがて衰退期に差し掛かれば、成長期に入った他の事業に押されて縮小や撤退の道を辿ることになります。

 だから孫社長のように、「次に成長できる領域はどこか」と常に新しいものを追いかけて、既存事業が衰退する前に次の成長領域に飛び移っていくほうがいいのです。

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最終更新:10/11(金) 12:40
PHP Online 衆知(THE21)

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