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亡き父の故郷でブラックパンサーに挑む、エリック・キルモンガー。【魅惑のヴィラン】

10/10(木) 20:51配信

VOGUE JAPAN

主役と並ぶほどの魅力を放ったヴィランをフィーチャーするシリーズ第4弾では、マーベル作品で初のオスカー獲得という快挙を達成した『ブラックパンサー』(18)のエリック・キルモンガーに迫る。彼がアフリカの秘境にあるワカンダの王座を狙いながらも、共感を集めた理由とは?

コミック原作の映画として初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされ、3部門で受賞した『ブラックパンサー』(18)。公開時、アメリカをはじめ世界各地で社会現象になった同作のヒットに大きく貢献したのが、主人公のブラックパンサー(ワカンダの若き王ティ・チャラ)と対決するエリック・キルモンガーだ。ずば抜けた頭脳と身体能力を持ち、アメリカの秘密工作員として世界中の戦地を渡り歩いた彼は、世界を支配する野望を抱き、とてつもないパワーを秘めた希少鉱石のあるワカンダへ潜入する。そこは、殺された父親の故郷でもあった。

キャストの大半がアフリカ系の本作は、今も続く人種差別や植民地主義の歴史と重ねて見ることもできるストーリーで、キルモンガーはアフリカ系の人々が抱き続けた怒りと、正義を求める心の代弁者と言える存在だ。ヴィランにもかかわらず、肩入れするファンは数多く、SNSでは「#KillmongerWasRight(キルモンガーは正しかった)」というハッシュタグがバイラルしたほどだ。昨年、テニスの全米オープンで優勝した大坂なおみ選手も、テレビ番組「エレンの部屋」に出演した際に好きな男性を聞かれて、「『ブラックパンサー』でヴィランをやった人」と答えていた。

演じたマイケル・B・ジョーダンは普段は明るい人柄で知られるが、キルモンガー役に没入し過ぎて、クランクアップ後はセラピーに通い始めたと明かしている。「自分に何が起きているのか、わからなくなっていた。あんなに長い間、役になりきって、暗く孤独で、つらかったことはなかった」と振り返っている。撮影が終わっても気分が塞いで、口数も減って一人でいるようになってしまい、いつもの自分に戻るのに1カ月近くかかったそうだ。

最終更新:10/10(木) 20:51
VOGUE JAPAN

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