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働くママたちが陥る「マミートラック」を知っていますか?

10/10(木) 21:32配信

サンキュ!

2019年4月~6月に放送され、働く世代からの支持を集めたドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBSテレビ系)。同ドラマの第2話に、働くママが陥る「マミートラック」について描いたシーンがありました。内田有紀さん演じるキャリア志向のワーキングマザーが、妊娠を理由にプロジェクトを外された過去のトラウマから、育休を半年早々で切り上げ「残業も休日出勤も問題ありません!」と公言し、上司や同僚に波紋を及ぼす、というものです。

「マミートラック」とは、昇進や昇格、または責任のある仕事を任されたいと望む女性が、出産や育児をきっかけとした時短勤務などを理由に、軽微な仕事や補佐的な業務しか任されなくなってしまう状態を指す言葉。仕事におけるキャリアを陸上競技の「トラック」になぞらえて、ママであることを理由に出世コースから外れたトラックを延々とまわり続けることを意味しています。  

また、たとえ昇進や昇格が働く先の目指す方向ではなくとも、女性が子どもを産み、育て、働き続けることには、いくつもの壁や困難が立ちはだかっています。

今回は、2人の働くママに出産、育休を経て、職場復帰した後にさまざまな壁や困難をどう受け止め、乗り越えようとしているか、お話をうかがいました。

(取材・文/みらいハウス 福井良子)

時短勤務って迷惑ですか?ITエンジニアママのケース

Mさん(35歳)は、5歳の長男、3歳の次男、1歳になる長女の3人の子どもを育てながら、ITサービス会社のエンジニアとして働いています。新卒で入社して以来、サーバ運用の仕事に関わり、365日、休日や夜間出勤は当たり前という職場環境で仕事を続けてきました。そんななか、30歳のときに長男を出産。育休中に2人目を妊娠したため、そのまま復職せずに、次男を出産しました。そして、約3年の産休・育休を終え復職したMさんを待っていたのは前述した「マミートラック」でした。  

「保育園の送迎のため時短勤務だったこともあり、上司からは『時短でしょう? 問い合わせなどの電話も取れないんだよね。』と言われ、データをExcelに落とし込むなどの比較的簡単な事務作業ばかりを任されるようになりました。

エンジニアなど技術者が多く在籍する部署なので、もともと事務仕事もそんなに多くはなく、上司が『何か(事務の)仕事ない? 』と部下に聞いて回っているような状況。その様子を見ていて、『子持ちの女性社員に復職されると、やはり困るのかな』と複雑な心境でした。

そして復職後、1年ほど経ち、3人目の出産のため、再び産休・育休を取得しました。復職は、長女が1歳を迎える前に運良く保育園への入所が決まったタイミング。すると、今度は上司から『戻ってくるの早くない? 』『旦那の稼ぎだけではダメなの? 』と言われたんです……。

明らかに私の存在を迷惑がっていましたが、夫が転職したばかりという家庭の事情もあり、どうしても仕事を続けざるを得ない状況でした。だから、以前と同様に時短での復職ではありましたが、『何でもやります!』と上司には強く伝えたんです」

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最終更新:10/10(木) 21:32
サンキュ!

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