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ラグビーW杯の影響は?「日本の景気」を様々な経済指標で解説

10/10(木) 12:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

消費税増税への懸念高まる。9月はそれなりに駆け込み需要も出た様子。実施後のポイント還元の効果などに注目

景気ウォッチャー調査8月調査(有効回答(1,849人))では、「貿易摩擦」や「韓国・日韓」などの国際関係の関連DIが悪かった。4月には現状は0人、先行きで4人しかいなかった「韓国・日韓」関連のコメントをした景気ウォッチャーは、8月では現状60人、先行き97人まで増加した。「韓国・日韓」関連の現状判断DIは35.0、先行き判断DIは30.4とどちらも30台の悪い数字となった。

また、8月調査の「消費税・増税」関連コメントをみると、229人が回答した現状判断DIは45.4と景気判断の分岐点の50に近かった。税率引き上げ前の過去込み需要を期待する向きも多い状況である。一方、消費税率引き上げ後を展望した先行き判断では714人が回答した。関連DIは30.7と全員が「やや悪くなる」と回答した時の25.0に近い数字となった。

9月分のデータはまだあまり出てきていないが、9月の乗用車の新車販売台数の前年同月比は+13.6%で8月の+4.9%から増加率が高まった。またJCBカード利用者の消費動向がわかる「JCB消費NOW」の前期比は8月が+0.9%だったのに対し、9月前半は+5.9%の増加となった(図表4)。大型百貨店5社の9月分既存店ベースの売上高は2割以上増加だ。5社の単純平均では+26.8%の増加と、8月の+2.9%を大きく上回った。但し、台風の影響で売上が減少した反動もある。14年4月の単純平均+28.2%には届かなかったが、それなりの駆け込み消費が出たようだ。日本百貨店協会のデータでは美術・宝飾・貴金属の店頭調整後の売上高前年同月比は、7月分+8.6%のあと8月分で+23.8%で大きく増加率が高まった(図表5)。今年は「令和婚」も多く、結婚指輪の駆け込み需要の駆け込み需要もありそうだ。

9月分消費者態度指数は消費税増税後への不安感から12ヵ月連続で悪化した。しかし、10月1日の増税実施後、コンビニのキャッシュレス還元などで、お得感を感じる消費者も多いようだ。ポイント還元などの増税対策の利用が広まり、その効果を実感できるかが足元までのマインド委縮を落ち着かせ、先行きの個人消費の減少を食い止めるポイントのひとつになりそうだ。

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最終更新:10/10(木) 12:00
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