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大場美奈、小越勇輝に「セリフ忘れたらどうしますか?」 初顔合わせの二人が舞台「ハケンアニメ!」で共演

10/10(木) 4:45配信

ザテレビジョン

直木賞作家・辻村深月の同名小説を舞台化した「ハケンアニメ!」が、10月12日(土)~16日(水)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて、10月31日(木)~11月14日(木)に東京・紀伊國屋ホールにて上演。今や日本を代表する一大複合産業となった「アニメーション」制作の舞台裏で起こる、仕事人たちの熱い感動ストーリーが繰り広げられる。

【写真を見る】ザテレビジョンのレモンパネルを持って、舞台「ハケンアニメ!」の面白さをアピールする大場美奈と小越勇輝

ザテレビジョンでは、主人公の制作進行スタッフ・川島加菜美を演じる大場美奈(SKE48)と、ストイックな天才アニメ監督・王子千晴に扮(ふん)する小越勇輝にインタビュー。稽古が始まる直前、この日初めて顔を合わせたという二人に、“はじめまして対談”を敢行。それぞれ自身が演じる役への思いや、本番に向けての意気込みなどを聞くとともに、初対面となるお互いの印象も語ってもらった。

本作が舞台初主演となる大場が不安に思っていることに対し、舞台俳優の先輩である小越が的確なアドバイスをする場面も…!?

■ 「加菜美は、一人でずっとしゃべってます(笑)」(大場)

――まず、舞台「ハケンアニメ!」の脚本を読んだ感想からお聞かせください。

大場美奈:アニメを作る過程で、すさまじく働く人たちが、ものすごく言い合っていて。一人一人が全く妥協しないし、自分自身の思いがとても強い。とにかく、“ぶつかり合っている”という印象でしたね。でも、誰かが何かを押し殺すということではなく、みんなで言いたいことを言いながら、結果的に誰もが納得の行く作品が完成する。そういう職場はすてきだなと思いました。

小越勇輝:まず、一つのアニメ作品ができるまでの流れを見られる点が面白いと思いました。とはいえ、アニメ制作の裏側を描きながらも、どんな仕事にも置き換えられる物語だと思うんです。働くという意味で、きっと共通しているところがたくさんあると思うし、どのキャラクターに感情移入するのかは見る人によって違うのかもしれませんね。

――大場さんが演じる加菜美は、新米の制作進行スタッフという設定ですね。

大場:加菜美は、とにかくアニメに携わる仕事がしたいと思って、今の仕事を始めるようになったんです。だから、その熱量みたいなものは、他のどのキャラクターよりも高いのかなって。そんな加菜美の思いを、セリフだけではなく表情やしぐさなどで表現できたらいいなと思っています。

――加菜美はストーリーテラーでもありますね。

大場:そうなんです。必然的に、物語を進めるための説明のようなセリフが多いんですよ。みんながやりとりしている姿を俯瞰で見ているようなシーンもあったりするので、そのときの自分の在り方が重要になってくるような気がします。

小越:加菜美は、とにかくセリフが多いですよね?

大場:はい、一人でずっとしゃべってます(笑)。

■ 「いろんな人から『ストイックだね』って言われるんです(笑)」(小越)

――そして小越さんは、アニメ監督の王子役。ストイックで天才肌のキャラクターですね。

小越勇輝:まず「王子」っていう名字がすごいですよね(笑)。名前負けしないように頑張ります。

王子は、作品づくりにのめり込むあまり、スタッフのみんなを振り回してしまうんですが、自分のストイックさを自覚しているかどうかは分からないんですよね。王子にしてみたら、ただただ作品を完成させるという目標に向かって、当たり前のことをしている感覚なのかもしれない。ただし演じる上では、周りからストイックな人間と思われているという、強い存在感を表現していかないといけないんだろうなと思っています。

――役作りについては、どんなアプローチを?

小越:今回の王子は、原作の小説よりも僕の実年齢に近い設定になっていて。ストイックなんだけど、ちょっとお茶目で子どもっぽい一面もあるんです。いろいろと周りに迷惑を掛けているお騒がせキャラでありながら、どこか憎めない感じを大事にしながら演じていきたいです。

――お二人それぞれ、今回演じるキャラクターは、自分自身と似ているところはありますか?

大場美奈:私と加菜美の共通点は、好きなことに対しては絶対に諦めないところ。自分が大好きなアニメの世界に対して、このやり方ではダメだったけど、違う立場でもいいから現場にい続けたい、と思う加菜美の気持ちはすごく理解できるんですよね。

小越:僕は、王子ほどストイックではない…と自分では思ってるんですけど、実はいろんな人から「ストイックだね」って言われるんですよね(笑)。そう考えると、自分で普通に行動しているつもりなのに、周りから違う印象を持たれてしまうというところは、王子と似ているのかもしれません。

■ 「大場さんと目が合わせられるようになっただけでもよかったです(笑)」(小越)

――加菜美、王子以外のキャラクターも個性豊かで、それぞれのセクションに分かれてアニメ制作に携わっていますが、その中で、自分に向いていると思う職種は?

大場美奈:私は、山内圭哉さんが演じている原画アニメーター。自分でキャラクターを描けたら楽しいだろうなって思うんです。その人にしか描けないものがあるって、すてきなことですよね。

――ちなみに大場さんは、絵心のほうは…?

大場:普通だと思います。めっちゃ下手というほどではない(笑)。

――例えば、犬を描いたら、誰が見ても犬だと分かりますか?

大場:それは大丈夫!(笑) 犬の特徴はしっかり描けると思います。

――小越さんは、アニメ制作に携わるとしたら、どの職種がいいですか?

小越勇輝:う~ん、やっぱり王子が務める監督ですかね。こだわりを持って、ある目標に向かって真っすぐブレずに進む姿には、すごく憧れます。ただ、人に指示を出したりするのは苦手なんですけど(笑)。

――ところでお二人は、なんと今日(取材日当日)が初対面とのことですが、お互いの印象は?

大場:本当にさっきお会いしたばかりなんですけど…「顔が小さいなぁ」って思いました、今(笑)。

小越:「今」?(笑)

大場:横で見ていて、顔が小さいし、体も薄いなって(笑)。

小越:さっきから、なんか変な視線を感じてたんですけど、そういうことだったんですね(笑)。僕は、今日一日で“人見知り”という共通点があることを見つけました。

大場:あ、そうですね。でもこの取材のおかげで、ちょっと目が合わせられるようになりましたよね?(笑)

小越:はい(笑)。今日は、もちろん僕も緊張してたんですけど、朝からずっと大場さんの緊張感が伝わってきてたんですよ。目が合わせられるようになっただけでもよかったです(笑)。

でも、横で大場さんのお話を聞いていて思ったのは、初めての主演舞台に等身大でぶつかろうとしている姿が、すごくすてきだなって。

大場:えっ?…あ、ありがとうございます(笑)。

小越:まだお会いしたばかりなので、舞台が終わる頃にはきっと、今とは全然違う印象を抱いているのかもしれませんけど(笑)。

■ 「本番中にセリフを忘れたらどうしますか?(笑)」(大場)

大場美奈:小越さんは、私より精神年齢が高い気がします。年齢は私の方が上ですけど、話を聞いていて、すごくしっかりしている方だなって。

小越勇輝:そういうふうに言っていただくことは割と多いんですけど、逆に、年齢よりも若く見られることも多くて。自分ではもう、よく分からないです(笑)。

――先ほど小越さんがお話しした通り、大場さんは今回、舞台初主演となりますね。

大場:大ざっぱにしかイメージが湧かないんですけど、幕を開けるときに「これが私たちの舞台だ!」って胸を張っていられるといいなって、勝手にワクワクしています。

私は舞台の経験そのものが浅いので、お芝居の先輩である小越さんやベテランのキャストの皆さんに必死についていきながら、とにかく頑張るだけですね。

――今の時点で、舞台について小越さんに聞いてみたいことはありますか?

大場:あっ、一つ聞いてみたいことがあって…。

小越:大丈夫ですよ(笑)。

大場:本番中にセリフを忘れたらどうしますか?(笑)

小越:えーっ?(笑) いや、実は僕、まだ忘れたことがないんですよ。すごい心配性なので、本番中もずっと、舞台袖でぶつぶつセリフを言ってますから。ダンスがある芝居のときは、ギリギリまで一つ一つの動きを確認したり。

大場:すごい!

小越:だけど、夢の中では何度も経験してます(笑)。実は僕、舞台の本番中にセリフを忘れて焦っている、という夢をよく見るんですよ。セリフを忘れたらどうしようっていうのは、誰もが抱えてる恐怖なんでしょうね。

大場:そうなんですよ!(笑)

小越:だから、本番中にセリフが抜けてしまったら…舞台って、本番まで1カ月ぐらいかけて稽古をやってきているので、大体のストーリーは頭に入っているはずじゃないですか。だから「全体の流れでいうと、今はこのあたりかな」って思い出せば、自然と言葉が出てくるんじゃないかと。少なくとも、適当につなぐことはできると思います(笑)。

大場:あぁ、やっぱりそれしかないですよね。本番前に聞けてよかったです。ありがとうございました!

小越:大したことが言えなくてすみません(笑)。

■ 「AKBに入ってすぐの頃は、どこにいて何をしているのか全く理解できてなかった」(大場)

――そんな、舞台経験が豊富な小越さんにお聞きします。ずばり、舞台の魅力とは?

小越勇輝:最近、舞台を見に行く機会が多いんですけど、ステージの上に立っている人って、皆さんキラキラしているんですよ。映像の作品とは違って、目の前でお客さんの反応が見られるところもいいですよね。どこを見るか、どのキャラクターを見るかは、お客さん次第。映画やドラマのようにカット割りがないから、好きなところを見て、好きなように感じられる点も、舞台ならではなのかなと思います。

――主人公の加菜美は、新人のアニメスタッフですが、お二人はデビュー当時、どんな“新人”でしたか?

小越:僕は、あまり記憶がないんです。それだけ目の前の仕事に一生懸命だったんだって勝手に思ってるんですけど(笑)。でも本当に最初の頃は、こういう取材でも、全然うまくしゃべることができなくて。今以上に自分を出せない性格だったので、会話に入るタイミングを逃したりして。他人の目ばかりをうかがうような、とても優秀とは言えない新人だったような気がします。

大場美奈:私は、AKB48に入ってすぐ紅白歌合戦に出たんですよね。

小越:それはすごいですね!

大場:でも当時は、自分がどこにいて何をしているのか、全く理解できてなかったです(笑)。いろんなテレビ番組やCMに出演しても、意味が分からないまま、ただカメラの前に立っているような感覚で。今振り返ると、あの貴重な瞬間を、1秒1秒しっかり味わっておけばよかったなと思います。

――では最後に、舞台「ハケンアニメ!」を楽しみにしているファンの方々へ、メッセージをお願いします。

大場:たくさんの人たちが、それぞれの思いを抱きながらも、一つの作品を完成させようと熱くなっている、とてもすてきな群像劇です。時には衝突もしますが、そうしたやりとり一つ一つに意味があるので、共感できるところもたくさんあると思います。日頃、何げなく楽しんでいるアニメも、こんなに熱い人たちが作っていたんだと感じてもらいながら見ていただけたらうれしいです。

小越:まず、登場人物がとにかく個性豊かなので、そこを楽しんでほしいですね。きっと感情移入できるキャラクターが見つかると思うので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら。

そして、何か挫折を味わった経験のある人や、まさに今苦しい思いをしている人にも、ぜひ見ていただきたいです。みんなが一つの目標に向かって頑張っている姿を見たら、きっと背中を押されたように、力がみなぎってくると思うので。(ザテレビジョン)

最終更新:10/10(木) 4:45
ザテレビジョン

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