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ファンタジースポーツ人気に乗じて、有料サブスクが拡大:スポーツパブリッシャーの新戦略

10/11(金) 16:51配信

DIGIDAY[日本版]

ファンタジースポーツ(実在のスポーツ選手のデータを利用し、架空のスポーツチームを構成して競わせる、欧米で人気があるシミュレーションゲーム)を巡る状況は、デイリーファンタジースポーツ(短期間での結果を競うファンタジースポーツ)が下火になる一方で、ギャンブルの合法化が進むなど、劇的に変化している。そのため、新規参入と既存のパブリッシャーにおいて、有料のサブスクリプションサービスが爆発的に広がりはじめた。

CBS所有のスポーツライン(Sportsline)は2019年、インサイダーズ(Insiders)にコンピューターモデリングなど数件の新機能と、ゴルフやWNBAなど新しいスポーツをギャンブルの選択肢に追加。1999年以来、ファンタジースポーツのニュースや分析を発行してきたNBCスポーツ(NBC Sports)のロトワールド(Rotoworld)は、デイリーファンタジースポーツのプレイヤーを対象にした独自ツールを公開している。ESPNは、独占動画コンテンツなど、ファンタジースポーツのプレイヤーの独占コンテンツを「ESPN+」アプリ内に大量に追加した(ファンタジースポーツへの関心の高まりは、スポンサー付きコンテンツにも新たなチャンスを提供している。Vox Mediaは2019年9月5日、ドラフトキングス[DraftKings]向けのサイトを構築したと発表した)。

CBSスポーツ・デジタル(Sports Digital)のエグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるジェフ・ガートゥラ氏は、「我々はまだサービスの核心には触れられていないと思う」と言い、スポーツラインの利用登録者基盤はここ数年のあいだ、毎年3桁の伸び率を示していると付け加えた(ガートゥラ氏は、具体的な利用登録者総数を共有しようとはしなかった)。

プレイヤーたちの現状

ファンタジースポーツは長年、スポーツメディアの主流から外れた存在だったが、人気のファンタジースポーツタイトルであるファンデュエル(FanDuel)やドラフトキングスによる巨額のマーケティング支出のおかげで、4年前に表舞台に躍り出た。ファンデュエルとドラフトキングスは米国内で独占的地位を占めようとしており、アイラーズ&クレイチーク・ゲーミング(Eilers & Krejcik Gaming)によると、この2社は2015年にマーケティングに5億ドル(約530億円)を投じた。

ファンタジースポーツのオーディエンスの全体的規模は依然として大きい──ファンタジースポーツ・アンド・ゲーミング・アソシエーション(Fantasy Sports and Gaming Association)によると、米国とカナダで6000万人以上存在する──が、支出の伸びは鈍化し、デイリーファンタジースポーツ市場の成長も減速しているように見える。ニューヨーク州賭博委員会(New York State Gaming Commission)は、2018年のデイリーファンタジースポーツでの消費支出の伸びは数%に留まっていると述べている。しかし、ファンタジースポーツのその他の分野のプレイヤー間の競争は激化しており、相手を倒すのに役立つ情報やツールを求める声が大きくなっている。

「デイリーファンタジースポーツが減速しているとは見ていない」と、NBCスポーツのオーディエンス開発ならびにビジネスオペレーション担当ディレクターを務めるマーク・ルジョムベロク氏は話す。「少数のプレイヤーが熱心にプレイするようになると思う」。

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最終更新:10/11(金) 16:51
DIGIDAY[日本版]

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