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ソフトバンク・千賀滉大 天王山で見せた快投/2019年ベストゲーム

10/11(金) 12:01配信

週刊ベースボールONLINE

 ノーヒッターの称号を得て、すごみが増していた。9月12日の西武戦(メットライフ)。千賀滉大が首位攻防戦で仁王立ちした。8回を4安打1失点。優勝マジック12を点灯させた。「ある意味、試合に入るのをやめた。大事かどうかも考えずマウンドに上がった。自分のやるべきことだけを考えて」。無の境地だった。

 同6日のロッテ戦(ヤフオクドーム)で球団史上76年ぶりとなるノーヒットノーランをやってのけた。ただし、その代償として133球を投げての中5日。コンディション面の不安を剛球で黙らせた。0対0のまま迎えた7回は一死二、三塁の大ピンチ。「先に点をやるわけにはいかない場面。三振を狙っていった」。ここで栗山巧、外崎修汰を連続三振に仕留めると、直後に味方の援護点が生まれた。

 ノーヒットノーランは確かにベストゲームだが、直後の天王山で見せた快投の価値はそれ以上だろう。倉野信次投手コーチは「素晴らしかった。1球1球の精度はノーヒットノーランのときよりよかった」と証言したほどだ。工藤公康監督も「落ち着いて投げているように見えた。素晴らしい投球」と称えた。

 チームもマジックを初点灯させ、一気にVロードへと進むはずだった。それでも千賀は「(優勝は)まだまだ遠いと思う。自分の役割をしっかり果たしたい」と足元を見つめていた。そのあとの2試合は勝利をつかめず、西武が逆転V。チームのエースから日本球界のエースへと駆け上がる右腕は、まだまだ高みを目指す。

写真=BBM

週刊ベースボール

最終更新:10/11(金) 12:01
週刊ベースボールONLINE

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