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【ヒットの法則22】2代目メルセデス・ベンツMクラスは快適性が格段に向上、新時代のSUVに進化していた

10/11(金) 18:31配信

Webモーターマガジン

モノコックを採用し広い室内空間を実現

2005年、現在のメルセデス・ベンツGLEにつながるMクラスが2代目へとフルモデルチェンジしている。この時、Mクラスは大きく変わったと言われるが、どうだったのだろう。デビュー間もなく、フランス・ニースで行われた国際試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2005年5月号より)

【写真】リアビューやインパネ、ラゲッジルームなどを見る

1997年、アメリカの南部アラバマ州タスカルーサで生産を開始したメルセデスMクラスは、当時SUVブームの真っ只中であったアメリカ市場に対して、現地生産を行うという理に適った戦略で成功し、今日までにアメリカ市場ばかりでなくヨーロッパやアジアも含め62万台という、当初の計画を15万台も上回る成功を収めた。

もちろんこの8年の間に改良が行われ、特に2001年には大掛かりなフエイスリフトで時代に即した進化は遂げて来たが、今年はいよいよフルモデルチェンジの時となった。

珍しく雪に見舞われた南仏ニースに並んだ2世代目のMクラスは、旧型の面影が強く、ちょっと見ただけでは具体的な違いを挙げるのが難しい。旧型のオーナーを無視しない、いつものメルセデスの手法である。

しかし、サイズは明らかに異なり、長さが150mm延長され4780mmに、幅が71mm広がって1911mm、そして反対に高さが5mm低くなって1815mm、さらにホイールベースは95mm伸びて2915mmとなった。その結果、室内で前後のシート間隔が15mm広くなって880mmに、リアの膝まわりは35mm、また肘まわりも32mm拡大している。またトランク容量も30L増大し、通常で551L、リアシートを倒せば2050Lのカーゴルームができる。

これは新しいMクラスが旧型のラダーフレームを廃しモノコックを新たに採用したことで得られた。8年前に旧態然としたラダーフレームを使用した理由は、どうやら未知の国において確実な生産を期すために保守的な構造を選んだのと、初期にはピックアップなど別の派生モデルも考えていたためだろう。

いずれにせよ、新しいボディ構造でML500の単純比較で100kg近く軽量化され、同時に空力特性もCd値0.39から0.32へと向上している。
インテリアも見事にスポーティ志向に洗練されている。正面の2連メーターはSLK風で、表示はやや細かいが、ハイメカな雰囲気が質感の向上に貢献している。

サイドサポートがスポーツカー的にしっかりしているシートに乗り込む。キーレスゴーなので発信機能の付いたキーは、ポケットかカップホルダーにでも入れておけばよい。続いてシフトレバーを探すが、これがまるでBMW7シリーズのようにステアリングコラムから生えているレバーを利用する。メルセデスの名付けたダイレクトセレクトは7G卜口ニックをエレクトロニック・リモー卜コントロールするもので、マルチファンクションステアリングホイールにあるスイッチでマニュアルシフトモードを選択すると、ステアリング裏側のセレクトスイッチがアクテイブになって、積極的なシフトワークが可能になる。

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最終更新:10/11(金) 18:31
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