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オフロードを走れるのが魅力のハズなのに……2輪駆動のSUVに存在価値はあるのか?

10/11(金) 19:02配信

WEB CARTOP

SUV発祥の地アメリカでも1980年代からFFモデルが存在した

 SUVというのはクロカンをルーツとしている部分もあり、4WDが当たり前というイメージはある。しかし最近はFFのSUVがあって、なんだか違和感があったりする。だが、じつはSUVの発祥地でもあるアメリカでは、1980年代ぐらいからFFモデルが存在していた。

【写真】軽自動車ながら高い走破性を誇る4WD!

 また、ハイラックスサーフなどの日本車でも北米仕様にはFFが用意されていたほど。並行モノを扱うショップでは、「FFのクロカンあります」というのをアピールしていたところもあって、「海外にはそんな仕様があるんだな」と思ったものだ。

 もちろん当時のモデルはハードなテイストで、クロカンイメージが強いものばかりだったが、それなのにFFという理由はそのイメージにあった。アメリカといっても荒野を走りまくるわけでもなく、舗装路を走る場合がほとんど。そうなると4WDである必要はない。アメリカゆえに燃費は意識しないかもしれないが、車両価格は安いほうがいいということもあったりして、FFを求める層が一定数存在するのは事実。

 でも、アメリカ人はピックアップが好きなことからもわかるように、開拓者的なイメージを好む。実際、クロカンのイメージが大好きで、今でも各メーカーともに複数の無骨なSUVをラインアップしており、ジープはその典型だろう。

悪路御用達のスズキ・ジムニーにもFRモデルがあった!

 その流れが北米以外にも日本などにも波及して現在に至ると言っていい。クロスオーバーやプレミアムSUVが全盛の昨今では、一生悪路を走らないケースがほとんど。SUVだから4WDでないとダメというユーザーも少なく、それよりも価格の安さや燃費を重視する傾向もある。

 もちろん雪国やスキーなどで雪道を走るというユーザーは4WDを選ぶだろうが、逆を言えば、非降雪地などでは4WDである必要もない。でもスタイル的にはSUVは魅力だし、視点が高いので運転もしやすい。実用面でもワゴン的にも使えて便利だ。メーカー側としても、横置きエンジンが多いのでFF化もしやすく、負担も少ない。

 そうなると、必然的にFFをラインアップに加えるということになるのが自然だろう。ちなみにゴリゴリのクロカンであるジムニーには、FFではないがFRの2WDモデルが存在したのをご存じだろうか。先代のJ2というモデルがそれで、女性向けのL(恐らくレディのL)というのもあった。とくに後者は快適装備の充実に力を入れ、当時のリリースを見ても「力強いイメージを街中で楽しんでいただく」とあるのは、まさにこの原稿のテーマの結論と同じというわけだ。

近藤暁史

最終更新:10/12(土) 12:00
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