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佐藤、鈴木に続いて…三番目に多い名字「高橋」が広がったワケ

10/11(金) 12:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

約30万種もあるといわれる名字。貴族の末裔、武家の子孫、地名や職業由来……その起源を辿れば、自分のルーツを知ることができます。本連載では、家系図作成代行センター株式会社代表の渡辺宗貴氏が、様々な名字の起源や分布を解説していきます。今回取り上げるのは、日本で三番目に多い「高橋」。

天皇に仕えた一族のほか、地名由来の一族も

日本人の名字の80%以上は同一の地名から発祥したといわれています。とくに訓(くん)読みする名字に関してはほぼすべてが地名発祥です。

ちなみに漢字は約4世紀ごろには中国から日本へ伝えられといわれています。中国で生まれた漢字本来の読み方が音読みで、漢字を日本風に読み替えたものが訓読みです。訓読みの起源は原始日本人が日常で使っていた大和言葉といわれ、現在まで残っている地名の大半は大和言葉(訓読み)に漢字をあてて成立しました。そのため地名から発祥した名字も訓読みなのです。

このように名字の80%以上が地名発祥でありながら、1位の佐藤さんも2位の鈴木さんも非地名名字でしたが、3位の高橋さんは地名発祥名字ナンバー1として登場します。

高橋という名字は全国各地にある「たかはし」という地名に由来します。

「たかはし」とは「高台の端」や「高い橋」などのことで、そういう場所に地名として命名されました。そして「たかはし」地名に住み着いた家が、髙橋や高橋という名字を名乗ったといわれています。

また高い橋とは天と地をつなぐ架け橋のことで、天にいる神様の言葉を人間に伝える神主が好んだ名字でもありました。

全国の「たかはし」地名から高橋氏は発祥していますが、とくに有名なのは奈良県奈良市八条町を本拠とした高橋氏で、古代の名族物部(もののべ)氏の流れをくむ系統と第8代孝元天皇の流れをくむ膳(かしわでの)臣(おみ)の子孫という系統があります。

このうち膳臣の系統は天皇の食膳を用意する役目を代々務めました。現在、八条町には高橋神社が鎮座しています。

さらにその後全国の高橋地名から様々なルーツの高橋さんが発祥しています。

たとえば、岩手県では磐井郡平泉の豪族だった高橋氏があります。この系統は第50代桓武天皇(737~806)の流れをくむ桓武平氏の子孫といわれ、正二位の位階を持つ高橋安麿から始まります。

静岡県菊川市高橋と愛知県豊田市高橋町からは、第38代天智天皇の重臣藤原鎌足(614~69)の流れをくむ武家藤原氏の子孫という高橋氏が出ています。

岐阜県の近くでは近江国(滋賀県)からは、第59代宇多天皇(867~931)の流れをくむ宇多源氏佐々木一族の子孫という高橋氏が出ており、佐々木一族の京極高氏の子秀宗が髙橋・高橋姓を名乗って初代となりまし

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最終更新:10/11(金) 12:00
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