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関西の住みたい街1位「西宮北口」…今後の賃貸ニーズは低下!?

2019/10/11(金) 13:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

人口減少の局面になり、厳しさが増す不動産投資。今後、どこが投資エリアとして有望なのか。不動産投資には欠かせない要素である「人口」や「不動産取引の現状」などをもとに、検討していく。今回紹介するのは、兵庫県西宮市の「西宮北口」。

震災から復活! 関西で住みたいと憧れる街

横浜、恵比寿、吉祥寺……よく話題になる「住みたい街ランキング」だが、その多くが東京を中心としたものだ。そこで大手住宅情報誌の関西エリアのランキングを見てみると、第1位は「西宮北口」。関西の人気路線である阪急線の駅であり、「ニシキタ」の愛称で知られる。ちなみに関西において阪急の存在感は大きく、ベスト10に計5駅もラインクインしている。

住みたい街として名が挙がる「西宮北口」だが、不動産投資の観点ではどうだろうか。現在のエリアや不動産マーケットの状況、そして将来の人口動態から、分析していこう。

「西宮北口」があるのは、兵庫県西宮市。県南東部に位置し、東で尼崎市、伊丹市、宝塚市、西で芦屋市、神戸市と接する。市内には西宮七園(甲東園、甲子園、甲陽園、甲風園、苦楽園、香櫨園、昭和園)と呼ばれる高級住宅地が点在。憧れを喚起させる要因になっている。

「西宮北口」駅は、西宮市の中心となる駅のひとつで、同市の南東部に位置する。阪急神戸本線と阪急今津線が交差し、「大阪梅田」「神戸三宮」どちらにも15分程度と、アクセス抜群である。開業時は市街地から大きく外れ、田畑以外なにもないエリアだったが、戦後、宅地化が進行。現在、1日の乗降客数は10万人を超え、阪急電鉄では、「大阪梅田」「神戸三宮」に次ぐ規模である。

転機となったのは、1995年。阪神淡路大震災である。高級住宅街「昭和園」と「甲風園」のある駅北西エリアの被害は少なかったが、古い木造建築が密集していた駅北東エリアは壊滅的な被害を受けた。しかしこれを機に、震災復興・再開発事業が進行。駅前は大きく姿を変えた。

駅北東エリアには、2001年、再開発ビル「アクタ西宮」がオープン。西館と東館からなる複合ビルで、図書館や市民ギャラリーなどの公共施設のほか、大型スーパーや書店、人気飲食チェーン店など、テナントも充実し利便性が高い。

一方、駅南東エリアには、かつて阪急西宮スタジアムがあったが、震災を機に閉鎖・解体。そこに2008年誕生したのが、西日本最大級のショッピングセンター「阪急西宮ガーデンズ」である。敷地面積は7万㎡を誇り、店舗数は270弱。核テナントとして、阪急百貨店のほか、シネコンと大型スーパーが入居する。その集客力はすさまじく、開業年は、駅の乗降客数が「神戸三宮」駅を上回るほどだった。

「阪急西宮ガーデンズ」のインパクトは、街のブランド力にも大きな変化をもたらした。2010年の前出の住みたい街ランキングでは、「西宮北口」は第7位。その時の第1位は、全国的にも高級住宅地として知られる「芦屋」だった。しかし、いまやその地位は逆転している。

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最終更新:2019/10/11(金) 13:00
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