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大ヒットに繋がった映画「ジョーカー」の話題性

10/11(金) 5:25配信

東洋経済オンライン

 アメリカの出版社・DCコミックスの代表的な作品『バットマン』シリーズに登場する悪のカリスマの誕生に焦点を当てた映画『ジョーカー』が現在、日本を含む「世界66カ国」でナンバーワンを達成する大ヒットを記録。世界的な社会現象となっている。

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 10月4日、金曜日に日本公開された『ジョーカー』は、10月8日現在で、動員68.2万人、興行収入10.2億円と、公開5日間で早くも10億円を突破した。この勢いでいけば、興行収入50億円を超える可能性は高い。

■公開5日で興行収入10億円突破、50億円超え濃厚

 配給元のワーナー・ブラザース映画の調べによると、日本の客層の男女比は6:4。20代の男性グループや女性同士、カップルでの来場者が中心だが、大学生から50代までの幅広い観客が劇場に足を運んでいるという。

 通常のアメコミ映画が男性客を中心に訴求していることを考えると、女性層にも人気が浸透しているようだ。配給元のワーナー・ブラザース映画は、「DCファンの枠を超え、映画ファン、さらにはジョーカーを初めて知る観客たちにも受け入れられた結果」と分析している。

 『ジョーカー』は、今年の8月31日にヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映が行われ、およそ8分間にわたるスタンディング・オベーションが巻き起こった。そしてその勢いのままに、世界三大映画祭(カンヌ、ヴェネツィア、ベルリン)において、アメコミ映画史上初となるヴェネツィア国際映画祭最高賞の「金獅子賞」を獲得している。

 大衆向けの娯楽作品として制作されてきたアメコミ映画が、芸術的な評価を受けたというエポックメイキングな作品として、一躍注目の存在となった。

 北米プレミアとなった今年9月の「第44回トロント国際映画祭」では、主演のホアキン・フェニックスが、傑出した演技を行った俳優に対する功労賞:TIFFトリビュート・アクター・アワードを獲得。世界中の映画関係者が注目する両映画祭で高い評価を受け、「アカデミー賞は確実」といった関係者の熱のこもったコメントが世界中を駆け巡っている。

■「話題性」では最高のタイミング

 それと同時に、ジョーカーの役作りのために24キロ体重を落とした、といったニュースも駆け巡った。日本の観客の間にも、これまでジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレッド・レトといった名優たちが演じてきたジョーカーというキャラクターを、“エキセントリックな俳優”というイメージもあるホアキン・フェニックスがどうやって演じたのか、ということにも期待感が高まっていった。

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最終更新:10/11(金) 5:25
東洋経済オンライン

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