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CEOは何も言えないときに何を言うべきか 【原文】CEO Communication: What to Say, When You Really Can’t Say

10/12(土) 7:04配信

コーチ・エィ

CEOや経営幹部にとっての「よくあるジレンマ」のようなものがあるとすれば、それはある時点で公表することになる機密情報の扱い方を決めることだろう。組織のトップに近い者ほど、何も情報を開示できないときに、何を言うべきかを知っておくことが重要だ。

多くの場合、少人数のチームでその対処ができるし、それが適切な対処方法だ。CEOは、案件について落ち着いて慎重かつ内密に検討し、解決の手助けをしてくれる信頼できる仲間を持つべきである。

信頼できるアドバイザーと呼べるのは、機密性を保てるだけでなく、人々を不安にさせたり憶測を招いたりすることなくコミュニケーションを取る方法を理解している人物のことである。機密性を要する難しい問題に組織内で対処する際には、機密性の確保と情報へのニーズとの間でバランスを取る必要がある。

何も言わないのは戦略的とは言えない

機密情報は組織の変革に関係するものが多い。変革は絶えず行われている。計画を策定して展開するとき、CEOは関係者に情報を与え、激励し、組織の連携を図る必要がある。合併、買収、株式上場、製品発売などの前は「沈黙期間」を設け、一部の関係者にのみ情報を共有する。機密事項の協議内容が漏洩するのを防ぎ、意思決定のための機会を確保しながら、案件の公表方法を策定する。

新たな変革を実行するときには、変革の準備ができていて、率先して透明性を確保する姿勢を見せる必要がある。そして、その変革が組織の将来のために必要であることを人々に理解させ、計画ができていることを伝えて安心させることが求められている。

■「守るべきルールは、情報の機密性を損なうことなく、適切に透明性を確保することだ」

組織で起きていることについては、たいていの場合、噂が広まる。何も言わなければ、人々は情報の不足を自身の憶測で埋めるだろう。そして、多くの人は、これから状況が良くなることは想像しないのである。

リストラ、再編、採用と退職は、それぞれ少しずつ意味が違うが、どれも変革である。これらの変革は予想できるものであるが、従業員には恐ろしいものに見えることが多い。そこで、CEOはいくつかの原則に従う必要がある。

レイオフや退職など、従業員に関する微妙な問題を伝える際は、敬意を持って必要なことだけを簡潔に共有することが重要だ。合併など重大な発表を行う場合は、将来について明るい見通しを示し、なぜそれを実施するのかを説明し、できるだけ多くの情報を提供することを約束するべきである。

■「何も言わないのは戦略的とは言えない」

もしあなたがCEOなら、精緻なコミュニケーション計画を立てるようチームに求めるべきである。そしてこれらの原則を理解したうえで、全力で取り組むべきだ。

誰が、何を、いつ、どのようにして新しい情報をそれぞれのオーディエンスと共有すべきかを必ず考えるとともに、それに反応したり対応したりする機会を相手に与える必要がある。

このような手順を、あらゆるチェンジ・マネジメントの標準的な業務手順にしなければならない。意思決定は始まりにすぎない。計画をうまく実行できるかどうかすべては、コミュニケーションの質にかかっている。

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最終更新:10/12(土) 7:04
コーチ・エィ

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