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新聞は費用対効果が悪い…ボルボは広告費を何に集中させたか?

10/12(土) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

若者のクルマ離れやカーシェアの普及で国内の新車販売数が伸び悩んでいる。そんな中、2015年からの4年間で売上1.6倍を達成、2018年には日本カー・オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞するなど、絶好調といえる自動車ブランドが「ボルボ」である。どのようにして無骨なイメージからプレミアムカーブランドへと進化を成し遂げ、大躍進を果たすことに成功したのか。本記事では、ボルボ・カー・ジャパン株式会社代表取締役社長・木村隆之氏が、ブランド再構築のために取り入れた手法を解説する。今回は、「広告費」の投資戦略等である。

オプションだった安全装備を「全車標準化」

商品戦略として最初に取り組んだのは、先進的な安全装備の全車標準化です。ボルボは安全性の評価が高いブランドですが、私が社長に就任した当初は、ぶつからないための先進装置がオプションになっているケースがまだまだ少なくありませんでした。

特に安全性をコアにしてブランド価値を上げていかなければならない日本では、安全装置が標準装備でないということはありえません。

そこで2014年12月に新安全・運転支援システム「IntelliSafe10(インテリセーフ10)」を全モデル、全グレードに標準装備しました。

それまでボルボでは、オートブレーキやACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)など、先進の安全・運転支援システムを「セーフティ・パッケージ」と呼んで、各モデルに標準装備またはオプション設定していました。

そのパッケージに新たに「リアビューカメラ」を追加し、合計10種類以上の先進安全装備および運転支援機能をインテリセーフ10としたのです。ボルボでは「2020年までに、新しいボルボ車において、交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする」という目標「ビジョン2020」を掲げていましたので、標準装備はその実現に向けた取り組みの一環でもありました。

V40のエントリーモデルは300万円を切る価格設定でしたから、インテリセーフ10を標準装備にすることは、社内でも反対意見が少なくありませんでした。しかしそれでも私は踏み切りました。

最近は安全だけでなく、安心の向上にも取り組んでいます。

2018年9月にV60を刷新した際に、走行距離無制限の新車5年保証を導入しました。輸入車では初めてのことです。

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最終更新:10/12(土) 10:00
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