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高校中退、元ヤンキーが社長で成功。地元で「ワル」は看板になる

10/12(土) 8:54配信

週刊SPA!

 2019年6月19日。窃盗、傷害などの疑いで実刑判決が確定した小林誠容疑者は自宅から刃物を振りかざし逃走。悪質な犯罪者である小林容疑者の逃走を手助けしたのは、地元の不良仲間だった。一般人にはうかがい知れないヤンキー社会の掟とは? 社会に出ても街から出ようとしない地元密着型ワル、その生態に迫った。

元有名ワルの会社社長

谷口 元さん(仮名・46歳・山口県下関市在住)

「20年前、親父の会社(土建業)を継いだんだけど、この仕事で成功する秘訣は地元で名前が通るような『ワル』の看板なんだよ」

 谷口元さん(仮名)は中学時代からケンカに明け暮れ、地元では知らない人のいないワルだった。中学で保護観察処分になり、高校は中退、少年院にも行った。両親は警察に補導されても叱ることはなかったが、

「ケンカに負けると親父にぶん殴られるんだよ。勝つまで戻るなって。ケンカ相手より親父のほうがよっぽど怖かった(笑)」

と、ある意味、親主導のヤンキー教育でワルになったというのだ。なぜ、そんなことをしたのか。谷口さんは親の会社を手伝うようになってから、その意味を理解する。

「ウチは土建だろ。急に大口の仕事が入っても、俺が一声かければ、なんだかんだ100人は集まる。人手に困ることがないんだよ。使える仲間は社員にもできるしな。

 あとは選挙。俺が『あの候補に入れろ、周りにも勧めろ』と言えば、1000票、2000票は軽く動かせる。だからウチの会社は公共事業に関われるんだよ。それもこれも俺の名前が地元で売れているから。

 俺は『あの谷口』で通るし、親父も若い頃、ヤンチャしていたから『あの谷口の息子』で上からも目をかけてもらえる。ヘタな大学行くより、ヤンキーしているほうがよっぽど会社のためになるんだよ。息子も俺以上のワルになったけど、今ではウチで専務だしな(笑)」

名前が“利く”のは下関市限定の話

 飲む時は、昔の仲間と仲間が経営している店ではしご酒。どこの店に行っても店のオーナーが気を遣い、若いコをあてがってくれるという。

「すべて地元だからだよ。じゃあ、隣の小倉市で同じことができるかっていうと、絶対に無理だ。『谷口』の名前の効力はあくまでも下関市限定で、外には通用しない。それさえ勘違いしなければ、息子の代でも、うまくやっていけるだろうな」

 再婚相手の連れ子を合わせて子供は7人。さらに愛人の世話までする。「少子化対策にこれだけ貢献しているんだから、政府は俺を表彰すべきだよな」と豪快に笑った。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[社会に出た[元ヤンキー]の光と影]―

日刊SPA!

最終更新:10/12(土) 8:54
週刊SPA!

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