ここから本文です

目黒虐待死事件・結愛ちゃん母「懺悔の肉声」〈“幻のカルテ”と面会記録で事件の本質に迫る〉/広野真嗣――文藝春秋特選記事【全文公開】

10/12(土) 5:30配信 有料

文春オンライン

 ランドセルはもう、届いていた。東京・目黒のアパートに暮らし、間もなく小学校に入学予定だった船戸結愛(ゆあ)(当時5歳)は、引っ越してきて間もない2018年1月下旬から、五目豆やもずくといった低カロリーの食事しか食べさせてもらえなかった。1か月余りで次第に痩せこけ、体重の実に4分の1を失って3月2日、死に至った。遺体には170か所ものあざや傷が確認された。6歳の誕生日の18日前のことだ。

 最後の日、若い母親は娘の側に寄り添っていた。死の間際まで、口を湿らせ、飴を舐めさせ、冷たい手足をタオルで巻いた。

「小学校に行ったら楽しいことしよう」と声をかけると、娘はうん、と笑顔を返したが、間もなくお腹が痛いと苦しんで水分を吐き出し、そして瞼を閉じた。

 保護責任者遺棄致死の容疑で逮捕されてから1年後の今年6月、東京拘置所を訪れた精神科医にその母親、優里(ゆり)被告(27歳)は、当時の心境をこう述べた。

〈神様の存在を信じていました。祈ることしかできなかった。元気になることを心の中で想像していた〉 本文:8,555文字 写真:3枚

続きをお読みいただくには、記事の購入が必要です。

すでに購入済みの方はログインしてください。

  • 税込220

    PayPay残高使えます

サービスの概要を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。 購入後に記事が表示されない場合はページを再度読み込んでください。 購入した記事は購入履歴で確認できます。

広野 真嗣/文藝春秋 2019年11月号

最終更新:10/17(木) 18:29
文春オンライン

おすすめの有料記事

PayPay残高使えます

もっと見る