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退職金のもらい方 損得はどう判断?一時金と年金方式

10/13(日) 7:47配信

NIKKEI STYLE

めっきり涼しくなった秋の夜。夕食後に幸子と良男がお茶を飲んでいると、テレビで「定年後のお金」に関する番組が始まりました。そこに恵が帰宅しました。昔の上司が定年になり、その人を囲んで同僚と送別会をしていたそうです。
筧(かけい)家の家族構成筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

 最近、老後資金に関する番組が多いよね。定年になった先輩も「いろいろわからないことだらけだ」って言ってたな。例えば、退職金のもらい方も結構難しいんですって。会社にもよるけど、一時金や年金方式、あるいはその併用ができたりするらしいわ。

幸子

 日本経済団体連合会などの2018年の調査だと、併用方式の会社が72%を占めているようね。

良男

 年金方式はもらっている間、会社が運用を続けてくれて、その分合計額が増えるわけだからお得じゃないか?

 でも、先輩によると、年金方式も昔ほどは有利じゃなくなっているみたいよ。

幸子

 かつては年5%台の運用(給付)利率も多かったんだけど、最近は2%前後も目立つわ。終身で年金を受け取れる会社も大きく減って、10~15年の有期の年金が増えているの。

良男

 じゃあ今は一時金が有利ということかい?

幸子

 ファイナンシャルプランナー仲間の深田晶恵さんの試算を紹介するわ。大卒後、59歳までの38年間働いた場合の退職金が1800万円で、受け取り方は(1)全額を一時金(2)全額を期間10年の年金(給付利率2%)(3)一時金と期間10年の年金で半分ずつ――の3つの方法から選べるという前提よ。退職金のほかに、64歳までは再雇用で働いて年350万円の給与(合計1750万円)を、65歳から69歳は公的年金を年220万円(合計1100万円)受け取ると仮定するわ。

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最終更新:10/13(日) 7:47
NIKKEI STYLE

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