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奈良は「早起き」に限る|朝めし自慢の奈良の宿5軒

10/13(日) 6:01配信

サライ.jp

奈良ホテル

朝の奈良公園を散策し、香り高い茶粥で整える。

奈良市高畑町  7:00朝食営業開始

関西の迎賓館として明治42年(1909)に誕生した『奈良ホテル』は、今年110周年という記念の年を迎えた。東京駅などを設計した建築家・辰野金吾らの手による和洋折衷の本館は、国内外の皇族・要人らを迎え入れ、今も色褪せることなく美しい佇まいを留める。館内に足を踏み入れれば木造の温もりがあり、格式あるホテルながら安らぎを感じる。

木造2階建て瓦葺き建築の本館は屋根上に鴟尾(しび)を置き、壁面は白漆喰仕上げ。内装は桃山風の意匠とドイツ風の重厚感が混在。本館は2020年春(予定)まで順次耐震改修工事中。

ロビー「桜の間」。格天井の堂々たる空間にマントルピース(暖炉)や歴史を感じさせる置き時計がある。アインシュタインが滞在時に弾いたピアノも保存されている。

昭和20年頃の米軍接収時代には常駐していた米兵がピアノに合わせて歌を楽しんだ。

客室は本館と新館に127室を有するが、できれば伝統的な趣のある本館客室に宿泊したい。ゆうに4mはある高い格天井がゆったりとした居住空間を生み出す。優美な窓枠の向こうには緑溢れる奈良公園が広がる。

本館のスタンダードツインルーム(奈良公園側)、1室4万7000円~。浴室には猫足のバスタブがあり、優雅な気分に浸れる。

創業年を同じくする牛乳石けんとの記念石けん。赤箱の表裏に牛と鹿が描かれる。宿泊客と限定メニューの食事客に配布している。

「朝は鹿の声でお目覚めになるかもしれません。朝食前にはぜひ、奈良公園の散策を楽しんでください。観光客の少ない朝の公園を歩けば悠久の都・奈良を感じることができます」

と、広報の藤田昌宏さん(50歳)。奈良公園やならまちに隣接する立地も、大きな魅力だ。

軽く口当たりのいい茶粥

「大和の朝は茶粥で明ける」といわれるほど、この地で昔から親しまれている郷土料理。奈良の茶粥は水分が多く、さらさらとした口当たりが身上だ。ほうじ茶を使う店が多いが、『奈良ホテル』では緑茶を用いる。緑茶特有の滋味と香りが軽い食感に旨みを加え、「茶がゆ定食」にはほかに湯葉と餅の餡掛けや煮物、胡麻豆腐など、朝からしっかり腹ごしらえができる。メインダイニング「三笠」が耐震工事中のため、新館の日本料理「花菊」にて朝食を愉しめる。


「茶がゆ定食」3200円。左奥から時計回りに赤出汁、小松菜のお浸し、海老サラダ、葛きりなどの箱膳、赤魚の焼き物と袱ふく紗さ 焼き(玉子焼き)、茶粥、香の物、小芋、ひろうすの煮物、胡麻豆腐、湯葉と餅(生姜風味の餡あん)。提供は7時~9時30分。外来客も注文可(予約不要)。

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最終更新:10/13(日) 6:01
サライ.jp

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