ここから本文です

こころの応急措置(MHFA)に学ぶ、精神障害を抱えた大切な人との接し方

10/13(日) 22:21配信

エスクァイア

 あなたの周りに、うつ病やそれとなく自殺を仄(ほの)めかしたり、「こころを病んでいるのでは?」と思える人はいらっしゃいますか? もし、彼・彼女らがこころに病気を抱えていた場合、どのようにして関わればいいのか、どんな声をかけたら良いのか…わからなくなってしまったという経験を持つ人もいることでしょう。

 そんな皆さんへ、米国人ジャーナリスト レイチェル・スターツさんがメンタルヘルス向上を目的としたプログラム「こころの応急措置」の講義をもとに、そこで実際に受けた講義の内容と、その時が訪れたときのお話を共有しましょう。

 彼ら彼女らがこころの内を明かしたとき、あなたはどのように対応すればいいのでしょうか…。それには、よりよいと思える方法があったのです。

 私(筆者)が、米・コロラド州デンバーにあるメンタルヘルスセンターで行われていた「メンタルヘルス・ファーストエイド(こころの応急処置)」の講習を受けていたときのことです。午前中の講習の半ばで、同じテーブルの人に向かって、相手の目をしっかりと見ながら、非常にシンプルな質問をするように講師が私に言いました。

 その質問とは、「あなたは自殺を考えていますか?」というものです。

 「自分を傷つけようとしていますか?」ではありません。それは、意味がしっかりと伝わらないからです。「自殺」と簡潔に、そしてダイレクトかつ真剣に聞くのです。

 私はこの課題に失敗しました。

 居心地が悪そうに半笑いで聞いてしまったのです。この質問は、想像以上にとても難しいものでした。これは講習会であり、自殺を考えていない相手が何を聞かれるか分かっている、ただの練習の場であるのにも関わらず…です。

 これこそが、課題の重要なポイントでした。

 年々、アメリカで関心が高まっているこの講習…“応急処置”を学ぶための内容ですが、いざ実際の場面で必要になったときにためらいなく言えるよう、私たちに大きな声で質問を言うよう練習をしたのでした。

 日本の場合、5人に1人が精神障害を抱える可能性があり、友人や親などの立場であるあなた自身が誰かのパニック障害や鬱(うつ)、自殺願望に対応しなければならない可能性が高いと言われています。しかし私のように、実際にそのときが来たら、何をどうしたらいいのか分からない人がほとんどではないでしょうか。

1/5ページ

最終更新:10/13(日) 22:21
エスクァイア

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事