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【海外試乗】アウディSQ2は300psとクワトロの組み合わせで痛快な走りを実現したコンパクトSUV

10/13(日) 19:00配信

Webモーターマガジン

走り出しから感じる力強さ

コンパクトで実用性に富んだSUVに300psの強心臓を搭載。洗練された「速さ」が生み出すドライビングはこの上なくものだ。(Motor Magazine 2019年11月号より)

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私はもともとアウディのSモデルが好きだ。モデル名がAで始まる標準シリーズよりもパワフルなエンジンを搭載し、スポーティな足まわりと装備を盛り込んだのがSモデルの基本だが、一般的なスポーティグレードにありがちな「スポーティになったおかげでコンフォート性が失われた」ということがない。もともと上質なアウディを、スポーティな面でも快適性でも上質さでも一段とレベルを引き上げた。

レーダーチャートで表現するならどこか一部分の性能を突出させるのではなく、円の形を保ったまま大きさを全体的に拡大する。そんなクルマ作りに、強い共感を抱いていたのだ。SQ2は、そんな「Sモデルの思想」をアウディでもっともコンパクトなSUVのQ2に応用した作品といえる。

日本仕様のQ2は、最高出力150psの1.4L4気筒ターボがもっともパワフルなエンジンだけれど、SQ2はこれを同じ4気筒ながら2Lターボに換装。しかもこちらは6800rpmからレッドゾーンが始まる高回転型で、最高出力は300ps、最大トルクはなんと400Nmを発揮する。

同じ2L直4のA1は最高出力200psだから、SQ2はパワーが5割増しになった計算だ。ギアボックスはSトロニック、駆動系はエンジンが横置き式なので、ハルデックスカップリングを用いたフルタイム4WDのクワトロとなる。

当然のことながら、これを受け止めるシャシも強化されていて、足まわりは車高を下げたスポーツサスペンションを採用。タイヤは235/45R18で、こちらも標準モデルに比べて2サイズほどワイドになっている。

エンジンがこれだけパワフルになると、前述のA1と違って排出ガス規制の影響もほとんど感じない。おかげで、走り出しから力強い反応を示すし、その先の伸びやかさも痛快そのもの。しかもエンジンの回り方には荒々しさがひとかけらも認められない。パワフルかつ官能的でありながら洗練さも備えた、まさにアウディのスポーツモデルに相応しいエンジンだ。

足まわりはたしかにスタンダードなQ2よりもソリッドな感触だが、同時に借り出した新型A1に比べるとこちらのほうがむしろサスペンションストロークが長いような気がした。結果として、ボディはそれなりにピッチングもローリングもするのだけれど、そのスピードがダンパーによってうまくコントロールされており、ハンドリングと快適性が見事に両立されている。つまり、レーダーチャートのどこかを突出させるのではなく、全体を拡大するというクルマ作りはこのSQ2でも引き継がれていたのである。

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最終更新:10/13(日) 19:00
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