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高性能ネイキッドマシン、ドゥカティ モンスターの愛すべきグレード「797」

10/13(日) 21:41配信

GQ JAPAN

バイク選びは性能重視だけが正解ではない。高いモデルが偉い訳でもない。自分との相性、フィーリングを重視して選択することが大事であって、それはどんなプロダクトにおいても同じはずである。高性能ネイキッドモデルであるドゥカティ797をモチーフにして、改めてバイクの価値、選び方を再考してみたい。

【写真を見る】このサイズ感とシンプルさにドゥカティの魅力がつまってる!

ネイキッドなのに高性能がドゥカティ流

ドゥカティが誇るスポーツネイキッドマシンのモンスター。発売から25年を経ても、その輝きは全く色褪せることなく、セクシーかつスポーティなキャラクターで人気を博している。

ドゥカティの販売を支えるベストセラーだった時代も長く、ドゥカティファンのみならず、多くのライダーにも知られた存在である。また、スポーツネイキッドという新たなジャンルを切り開いたマシンともいえ、ライバルメーカーにも少なからず影響を与えたマシンでもあった。

90年代初頭のドゥカティは、今以上にレーシングイメージが強く、ラインナップはカウリングを纏ったマシンばかりだった。モンスターはそんな中で登場したのでインパクトはなかなかであった。しかも走りは、もともとがスパルタンさが身上のドゥカティであるから、妥協はなし。当時のスーパーバイク系のフレームに空冷のハイパフォーマンスLツインエンジンを搭載したパッケージングは、従来のネイキッドマシンが持つイメージを大きく覆すものであった。

「ドゥカティ=エキスパートの乗るマシン」といった図式は崩れることなく、別の言い方をすれば「一般ウケし難い走り」となっていたのである。

その後、幾度となくモデルチェンジが行なわれ、さらにはさまざまなバリエーションが追加されていく。そのなかで乗り易さや扱い易さは着実にアップしていく。基本はスポーツマシン、そこから徐々に幅広いレベルのユーザーに支持されるマシンへと進化してったモデルなのである。

別に上位グレードでなくてもいい

そんなモンスターシリーズで現在、僕が最もお気に入りなのが797。シリーズで最も出力が低く、価格もリーズナブル。
バランスはラインナップで1番!だと思う。

しかし今回、このマシンについて書こうと思ったきっかけは、ネットで「モンスター797 20万円購入サポート・キャンペーン」を見たからである。年内に797、797+を購入した人を対象に、20万円も値引きしてくれるという太っ腹なキャンペーンである。

業界人として「おっ? 魅力的!」とそこに食いついたわけではない。「きっとやっぱり上位グレードが人気なんだろうか…」といった、想像が働いたからである。

日本人はどうしても一番パワフルで、豪華なマシンを選ぶ傾向にある。これはバイクに限らずによくある話。しかし、それが家電製品であればいざしらず、バイクの場合は選ぶモデルによって本来の楽しさが味わいにくくなってしまうこともある。高機能さを知らずに乗ったりして、より扱い難いものになってしまうパターンだ。

例えば同じモンスターの1200S。ハイパワーだし各種制御機能も備わり安全性も高い。だが必ずその高性能さが万人ウケするという訳ではない。人によってはバランスの良いモデルを選ぶ方が美味しい買い物になることもあるのだ。筆者はそういう理由でモンスターであればこの797を推す。なにせ、マシンの軽量さやコンパクトさは変えることが出来ないのだ。797のようにシンプルさや軽さを武器にするモデルのほうが好みなのである。

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最終更新:10/13(日) 21:41
GQ JAPAN

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