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【ラグビーW杯】アイルランド選手が顔面タックル退場も… サモアが異例の要望「上の人間も考えて…」

10/13(日) 16:33配信

THE ANSWER

CTBアキが危険タックルをサモアHCが擁護「タックルに悪意があったか?」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は12日、東平尾公園博多の森球技場で日本と同じA組の世界ランク4位アイルランドが同15位サモアを47-5で圧倒、3大会連続決勝のトーナメント進出を決めたが、試合中に会場をヒヤリとさせたシーンがあった。アイルランド選手がサモア選手の顔面に肩でタックルし、一発退場。海外メディアが実際のプレーを動画付きで公開して反響を広げているが、反則を受けたサモア側が処分を見送ってほしいと異例の要望に出ている。

【動画】顔面に肩から衝突! 「制裁ないことを願う」とサモアが異例の要望も…アイルランド選手が犯した“危険タックル”の実際の瞬間

 会場が一瞬ヒヤリとした。前半28分、アイルランドがボールを回して左サイドに振ったが、連携が乱れ、サモア選手がターンオーバー。フォローしたSOウルパノ・セウテニがボールをキャッチした次の瞬間だった。奪い返そうとアイルランドのCTBバンディー・アキがタックル。しかし、上体が高く、顔面付近に肩から入るような形になった。

 セウテニはそのまま仰向けに弾き飛ばされて動くことができず。すぐさま笛が鳴り、救護スタッフが脳しんとうの疑いがないか、確認に走った。危険なプレーに対し、サモア側もエキサイトする展開となったが、最終的に主審からアキにレッドカードが提示。このまま試合を退く形になった。

 試合自体は1人欠いたアイルランドがトライを決めて47-5で大勝したが、今後の処分次第ではアキが決勝トーナメントを戦えない可能性がある。ただ、アキについて声を上げたのは、反則を受けたサモアだった。英紙「サン」は「サモアは昨日のバンディー・アキ退場後、彼の出場停止を避けるために協力するつもりだ」と報じている。

サモア側が異例の要望「上の人間も少し考えて…」「これ以上の制裁ないこと願う」

 アキはニュージーランド生まれで、サモア人の両親を持つことを紹介。アモアのスティーブ・ジャクソンヘッドコーチ(HC)は「昔からバンディーのことは知っている。素晴らしい人物であることも理解している。性格が良く、彼はフィールドであんなことをする選手ではない」と語った上で、さらにアキを擁護したという。

「頭部へのコンタクトを目的にフィールドに出る選手はいない。バンディーのタックルに悪意があっただろうか?」とジャクソンHC。「上の人間も少し考えて、彼が大会に出続けられるようにしてもらいたい」「これ以上の制裁がないことを願っている。彼が来週、フィールドに出られるよう、我々はサモアの観点から可能な限りあらゆることをするつもりだ」と願ったという。

 一方でアイルランドのジョー・シュミットHCは「スティーブは優れた選手だった」などと語った上で「望みを持っている。どのような決断が下るか、見てみよう。しかし、一旦レッドカードが出ると、次に何が起こるのかを制御することはできない。彼は残りの試合に出られない可能性があり、非常にショックを受けている」と今大会の欠場を憂慮したという。

 確かにプレーを見れば、ボールを奪いに行った勢いで衝突した不可抗力にも見えるが、果たして、サモア側の願いが届き、アキは決勝トーナメントのピッチに立つことはできるのか。

THE ANSWER編集部

最終更新:10/13(日) 18:27
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