ここから本文です

貯金していても「お金の奴隷」にはならない方法

10/13(日) 5:40配信

東洋経済オンライン

 無理な節約は、ストレスがたまる割に効果は小さいものです。私は「食費はいくら、交際費はいくら……」などと細かく設定して節約する方法は合理的ではないと、かねがね思っていました。

この記事の写真を見る

 なぜなら、仕事が忙しいときに外食が多くなったり、タクシーを使って交通費がかさんだりするのは必然だからです。お金は単なる交換手段なので、便利さと交換していると思えば、外食に使うのもタクシーを使うのも合理的です。

 しかし、会社員の田宮美希さん(仮名・34歳)は、「今月は外食が多くて、食費が大幅に予算をオーバーしてしまった。こんな調子だからなかなか貯蓄ができないんです……」と、困り顔で相談に来られました。私は「発想の転換をしましょう」と伝えました。

 「じゃあ、どうすればいいの?」ということですが、今回、私がお伝えしたいのは「貯蓄分を除いた、毎月自由に使えるお金」を把握し、やり繰りしていく考え方です。結果的に、老後に必要な貯蓄額も実現する(手元に残る)ことになるのです。

■必要貯蓄額をはじき出し、「先取り貯金」する

 まず考えることは「先取り貯金」です。「え、なーんだ」と思った人も多いでしょう。そうですね。先取り貯金は、多くのファイナンシャルプランナーが提唱していますので、ご存じの方も多いと思います。でも、「毎月自由に使えるお金」でのやり繰りを考えるとき、必要貯蓄額をはじき出したうえで「先取り貯金」の金額を求め、そこから順番に考えていくことが大事です。

では、美希さんの必要貯蓄額を求めてみましょう。この連載でおなじみの「人生設計の基本公式」を使い、まず必要貯蓄率を求め、それから必要貯蓄額をはじき出します。下記の図表と、美希さんの「6つの数字」を参照してください。

田宮美希さん(会社員・34歳)の6つの数字
今後の平均手取り年収(Y)380万円(現在の360万円よりはやや増える)
老後生活費率(X)70%
現在資産額(A)300万円
年金額(P)155万円
現役年数(a)31年

1/4ページ

最終更新:10/13(日) 5:40
東洋経済オンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事