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「サンデーモーニング」が「シューイチ」に初めて敗れる 日曜朝の情報番組に異変

10/13(日) 5:59配信

デイリー新潮

 日曜朝の情報番組の視聴率争いに異変が起きた。常勝を続けていたTBS「サンデーモーニング」(午前8時)が、10月6日放送で初めて日本テレビの「シューイチ」(同7時30分)に敗れた。どうしてなのか? トップ交替の理由を考察する。

【写真】大船渡高校の登板回避問題で時代錯誤な発言をした「御意見番・張本氏」

 まず日曜朝の情報番組による視聴率争いをかいつまんで説明しておこう。「サンデーモーニング」は1987年10月にスタートした民放屈指の長寿番組。2004年に当時のライバル番組「Theサンデー」(日テレ)を抜き、視聴率トップに立った。

 巻き返しを図った日テレは、タレントの中山秀征(52)と女優の片瀬那奈(37)を司会に起用し、2011年4月から現在の「シューイチ」の放送を始めたが、「サンデーモーニング」の牙城は崩せず、これまで一度も勝てなかった。

 だが、10月6日放送では「シューイチ」が15.6%で、「サンデーモーニング」は14.6%(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。トップが入れ替わった。放送界においては、ちょっとした“事件”だった。

 当日の「サンデーモーニング」は、ドーハ世界陸上の男子マラソン生中継のため、通常より30分遅れの午前8時半にスタートするという特殊事情があった。しかし、それだけが敗因ではないだろう。2週間前の9月22日放送も「サンデーモーニング」の13.9%に対し、「シューイチ」は13.8%で、ほぼ同率だった。ある日テレ関係者は半年以上も前から「逆転は時間の問題」と口にしていた。なぜか? 
 
「まずスポーツコーナー『週刊・御意見番コーナー』の張本勲さん(79)をはじめとする出演陣の高齢化が理由の1つと考えられます。世代交代の時期を迎えているのかも知れません」(元フジテレビ報道局解説委員でジャーナリストの安倍宏行氏)

 張本氏の場合、以前から現役世代の考え方とギャップがあると指摘されていたのは知られているとおり。たとえぱ、7月28日放送では、甲子園行きの切符のかかった高校野球の岩手県大会決勝で大船渡高の絶対的エース・佐々木朗希投手(17)が登板しなかったことについて、張本氏は「投げさせたほうがいいに決まっている」と語った。筑波大体育学群でスポーツ理論を学んだ國保陽平監督(32)は、連投による故障を避けようと登板させなかったのだが、張本氏は「ケガを怖がったんじゃ、スポーツやめたほうがいいよ」などと説いた。

 この張本氏の発言後、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手(33)はツイッターにこう書き込んでいる。「シェンロン(注・漫画「ドラゴンボール」に登場する龍)が一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う」。張本氏への辛辣な批判だった。サッカー日本代表の長友佑都(32)もまたツイッターで「(國保)監督は批判覚悟で選手の将来を守った英断」などとコメント。やはり張本氏に反論した。

 偉大な球界OBである張本氏と現役トップアスリートのダルビッシュ、長友の意見は真っ二つに分かれた。どちらが正しいのかは分からない。ただし、世代ギャップが鮮明になったのは確かだ。現役世代の視聴者の中にも張本氏の理論に違和感をおぼえる人が少なくないだろう。

 それより気になるのは張本氏が番組内でよく唱えているのが、「精神論」「全体論」であるところ。この番組は誰の目にもリベラルで、張本氏のような考え方には否定的なはず。ちょっと硬いことを言わせてもらうと、憲法13条に定められた「個人の尊重」「幸福追求権」と張本氏の理論は合わない気がする。視聴率が高いこのコーナーは治外法権なのだろうか。

 張本氏以外の出演者もシルバー世代が目立つ。まず司会の関口宏氏が76歳。準レギュラーのコメンテーターである日本総研会長・寺島実郎氏が72歳、元衆院議員の田中秀征氏が79歳、東京都市大特別教授の涌井雅之氏は73歳…。スポーツ以外の話でも現役世代と考え方の溝が生じてしまうのは、やむを得ないだろう。なにしろ生きてきた時代が異なる。

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最終更新:10/13(日) 12:19
デイリー新潮

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