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ナイツ、サンド、爆問など 人気と実力伴う東京漫才が充実

10/14(月) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、史上初めての充実ぶりをみせる東京漫才についてお送りする。

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 どぶろっくの“イチモツ”で「キングオブコント」も終了。審査員は松本人志に率いられたバナナマン、さまぁ~ずという“東京コント”の覇者達。コントの一方、漫才はと目をやれば、いま“東京漫才”が充実の時を迎えているのだ。

 長いこと東京の演芸をみてきた私だから間違いは……あるかもしれんが。たしかに昭和40年代(1965年~)前半に〈演芸ブーム〉と呼ばれるものがあって「コロムビア・トップ・ライト」を筆頭に「獅子てんや・瀬戸わんや」「Wけんじ」「晴乃チック・タック」「青空球児・好児」らが揃った寄席番組が華やかだった。その彼らも「コント55号」の出現によりふっとばされてしまった。

 この衝撃から15年の時が経ち、テレビでは〈漫才ブーム〉が起こった。昭和55(1980)年のことである。漫才ブームとは名ばかりで、この時はすべて関西吉本(B&B、ザ・ぼんち、島田紳助・松本竜介)の面々。東京勢はツービートしかいなかったのが本当の話。星セント・ルイスはとっとと戦線離脱。

 あの時代からおよそ40年、ビートたけしの毒を浴びて育った連中がいま東京漫才として花開く。ずっと東京の演芸を見つづけ応援してきた身としては感無量。爆笑問題をてっぺんにサンドウィッチマン、ナイツ。これが東京のクリーンナップ。すぐ後に続くオードリー、U字工事、カミナリ、三四郎と私ごのみの芸が続々。これほど心強い面々はない。

 さぁそこで生だライブだ、さんまの秋だというわけで秋恒例のライブが次々。私も連日客席の隅っこに駆けつける。

 10月11日は「爆笑問題withタイタンシネマライブ」(時事通信ホール)。全国20館の映画館で同時生中継というスタイルをとって信頼の10周年。奇才(奇人)すぎる太田にボケるだけボケさせて「バカッ」でしめる片玉の田中の妙。過去にたけし、松之丞らがゲストで出たが、今回は同期の松村邦洋、私が個人的に楽しみにしている「かが屋」。

「サンドウィッチマンライブツアー2019」も全国10会場で開催される。東京は10月11~13日(紀伊國屋サザンシアター)。1ミリも無駄のない伊達のつっこみはプロ全員が憧れる。

 10回目となる「ナイツ独演会」は13都市をまわる。東京(国立演芸場)は10月13日、14日。毎年アッとおどろく趣向でマニアをうならせているが今年は……。塙の量産しすぎる小ボケに、的確に訂正しつづける土屋。

 この3組を追いかけるだけでもう毎日クタクタだ。これだけ人気と実力が伴う漫才が東京に揃った時代は漫才史上初めてである。

※週刊ポスト2019年10月18・25日号

最終更新:10/14(月) 16:00
NEWS ポストセブン

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