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人形町の楽しいビストロ〈BARBE〉|寺尾妙子のNEWSなレストラン

10/14(月) 18:55配信

Casa BRUTUS.com

下町、人形町に誕生した〈BARBE〉は伝統的なフレンチを核にしながら、カレーやパスタもいただける気楽なビストロです。

2019年6月、人形町にオープンしたビストロ〈BARBE〉は、いつも賑やか。カウンターでは常連さんがワインで料理をつまみながらシェフとおしゃべり。奥のテーブル席は女子会あり、デートあり。

料理はアラカルト中心でコースもあるが、その内容は鴨のローストのような、伝統的なフレンチをベースにしながらもシーザーサラダやチキンウイングなど、親しみやすいアイテムがいっぱい。

とはいえ、シェフの塩澤英明はフランスや東京の高級店で腕を磨き、ガストロノミーの世界にも身を置いてきた料理人。鰹のタタキをビーツやミントを合わせるなど、ひねりも効かせてくる。

コンテンポラリーアートのような見た目に驚くも、「実はちょっとお醤油を入れてるんです」という味付けにホッとする。

また、カレーと1、2位の人気を競うパクチー入りのサラダはリヨンの郷土料理にアレンジを加えているが、元をたどれば、かつてフランスの植民地だったベトナムの影響を受けたもの。細切りにしたニンジンと大根たっぷりで、酸味の効いたドレッシング。日本の紅白なますにも似たテイストに、やはり安心感がある。

ここに来たらぜひ、締めの「米&パスタ」メニューまでたどり着いてほしい。

1番人気、香辛料の配合に力を入れた欧風カレーには出汁の取り方や1週間以上寝かせたルウ、キャラメリゼした玉ネギなど、フランス料理の伝統的な技法がギュッと詰め込まれた絶品だ。

また、パスタをはじめ、メニューになくても素材さえあれば、話し合いでどんなものでもつくってくれるとか。

ワインは自然派が6割を占め、ワールドワイドにいろいろ。ボトルで空ける場合は、カウンター前のウォークインカーヴに入って気に入ったものを選ぶ。今後は「ボトルを預かる貸しカーヴ・サービスもできたら」とソムリエの難波淳一。

ゲストの要望にはできる限り「ノーは言いたくない」。そんなシェフの信念が、この店に流れる楽しさの素なのだ。

photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa

最終更新:10/14(月) 18:55
Casa BRUTUS.com

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