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オピニオン:すべてブランド CMO が追求すべき、4つのイノベーション

10/15(火) 8:51配信

DIGIDAY[日本版]

本記事は、ブランドストラテジストで、社会学の専門家であるアナ・アンドジェリック氏による寄稿です。

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筆者は最近、ある有名なココナッツウォーター企業の最高マーケティング責任者と、持続可能な容器の導入促進に向けた同社の取り組みについて議論した。彼女が抱える問題は、システムと企業コミュニケーションの両方にあった。容器業者のイノベーションに向けた取り組みは、いまのところ十分ではない。現在入手可能な容器は、どれも飲料との化学的な相性がよくないため、環境にはよくても人体に悪影響をもたらす可能性がある。また、彼女の会社が持続可能性に向けて相当な努力をしているにもかかわらず、消費者にはそのことが伝わっていない。

ここにイノベーションのハードルがある。バリューチェーン全体がイノベーションに関与する必要があるのだ。サプライヤー、メーカー、流通業者、そして容器業者のパートナーの取り組みが大きく後れていては、イノベーションを実現できない。しかし、CMOの職務がバリューチェーン全体を対象としているわけではないため、現実にはCMOにイノベーションを強制する力はないことが多い。だが、イノベーションはプロジェクトではなく、成長の原動力だ。そして今日、イノベーションの実現はかつてないほど急務になっている。

ここで役に立つのが、達成すべき使命と優先順位を理解することだ。ほとんどの場合、達成すべきことに変わりはない。中心となるのは次の4つの領域だ。

1. デジタル収益を増やす

このところ、D2C(Direct to consumer:直販)と卸売りのあいだで大規模な話し合いが行われている。ファッション、美容、アパレル業界の小売ブランドの多くが、自社で所有し、運営しているチャネルを主要な収益源にしようとしているからだ。だが、ブランドの流通体制は卸売りに適したシステムになっており、その収益は減少傾向にあるとはいえ、大半がサードパーティによってもたらされている。一方、デジタル収益を得られる場所はeコマースにとどまらない。ソーシャルコマース、顧客を獲得・維持するための戦略、オンラインアグリゲーターとの提携、コンテンツとコマースの統合、インベントリー(在庫)管理、顧客関係管理、メンバーシップ・ロイヤルティプログラム、顧客データベース管理、店舗でのクライアンテリングといった分野で、デジタル収益が増えているのだ。

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最終更新:10/15(火) 8:51
DIGIDAY[日本版]

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