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「商品力×PR力」ネーミングセンスで口コミ拡大!宮崎県「永野(ナガノヤ・ウメコウジ)」

10/15(火) 5:00配信

商業界オンライン

  ECの台頭や働く女性の増加、高齢化など、小売店を取り巻く環境が大きく変わってきている現在、各店舗は今後も「愛され続ける」ための戦略を、どのように考えているだろうか。その答えの一つに、私は「店舗のメディア化」があると思っている。

 ただ“ものを買う”だけではなく、役に立つ情報を知れたり、店舗や商品自体にエンタメ性があって楽しめたり、背景にあるストーリーに共感したり。そんな「店舗のメディア化」事例として、今回は宮崎県にあるローカルスーパーマーケットの「永野」を取り上げたい。

 宮崎県に本社を置く株式会社永野は「ナガノヤ」や「ウメコウジ」などのチェーン名で県内に10店舗を展開する。宮崎県民に「ウメコウジに行ってきたよ」と報告すると、「すごいローカルなスーパーマーケットに行ったね!」と驚かれるほど、少し前までは県民しか知らない、まさに「地元のスーパー」だった。 

 しかし、このローカルスーパーマーケットはある商品をきっかけに、メディアから取材依頼がくるほどの有名チェーンとなった。かくいう私もその1人。うわさの商品をこの目で見たくて宮崎県まで足を運び、まんまととりこになって帰ってきたのだ。

そのまんまのネーミング「食べづらいサンドイッチ」

  写真の品が、そのうわさの商品。商品名は見た目そのままの「食べづらいサンドイッチ」だ。「写真映え」がキーワードとなる今の世の中で、そのインパクトある見た目とキャッチーなネーミングが話題となり、じわじわと人気が広まった。 

 2019年の2月から販売が開始され、今では月間約1万2000パック(全店)も売れるという本商品。開発のきっかけは同社の社長である永野雄太氏が「野菜がたっぷり入った健康的なサンドイッチをお客さまに提供したい」という思いを持ったことなのだそう。 

 社長や社員、各店舗の店長などが試作・試食を重ねて完成したサンドイッチは、完成した商品を食べた社長が「とても食べづらかった。だから『食べづらいサンドイッチ』という名前にしよう」と言ったことからこの商品名となったという。 

 このエピソードを聞いたとき「おそらく自由で遊び心があり、人を大切にする文化を持つ会社なのだろうな」と思った。普通の発想だと「野菜たっぷりサンド」あたりに着地しそうだが、一風変わったネーミングも楽しめるのは、社内に良い雰囲気があってこそ。商品名から、会社の雰囲気も伝わってきた。 

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最終更新:10/15(火) 19:30
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