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最期まで「自分らしく」、がん患者の生に向き合うNPO

10/15(火) 8:03配信

オルタナ

生と隣り合わせにありながら、まだまだ死が非日常的に捉えられ、タブー視されている現実があります。命と日々向き合うがん患者が自分らしく過ごせる場を運営しながら、日常の中で死をネガティブなものとしてではなく、その人が生きてきた人生を映し出すポジティブなものとして捉えられる文化をつくりたいと活動するNPOがあります。(JAMMIN=山本 めぐみ)

がんになっても「大切にしたいものを大切にできる」場所

チャリティー専門ファッションブランド「JAMMIN」(京都)は、「幸ハウス」と1週間限定でキャンペーンを実施し、オリジナルのチャリティーアイテムを販売します。「JAMMIN×幸ハウス」コラボアイテムを買うごとに700円がチャリティーされ、死生観を語らうイベントの開催や死生観を語り合う質問集の制作など、死がごく自然なものとして人々の日常の中に取り戻されていくための活動資金となります。

もし、がんと宣告を受けたらあなたはどうしますか?余命宣告を受けたらどう感じるでしょうか。

「がんと宣告を受けた途端に、いきなり人生のレールから落ちたように感じる。でも、そんなことはなく、たとえがんになったとしても、その人がこれまで生きてきた人生、その人らしさ、大切にしてきたもの、大切にしたいものは、決して奪われることはない」と話すのは、NPO法人「幸(さち)ハウス」代表の川村真妃(かわむら・まき)さん(44)。医師として、これまで多種多様な死と直面してきました。

「どんな人にも『大切にしたいもの』がある。それを大切にできる場さえあれば、『病気』にはなっても『病人』にはならないのではないか」と川村さんはいいます。

「病気になっても病人にならない場を」と2018年3月に静岡県富士市にオープンした「幸ハウス富士」は、がんと診断された患者とその家族や友人が気軽に訪れ、自分らしく過ごせる場です。毎週水曜に開放され、臨床宗教師との対話、ヨガやアロマセラピーなどのクラスが定期開催されています。

「身体はがんになっても心はがんに侵されていないということ、たとえがんになっても自分の人生は自分で選択できるということ。それを体感できる場所が『幸ハウス富士』です。私たちは常に寄り添い、傾聴し、どんな感情も包み隠さず、自分らしくいられる空間づくりを心がけています」

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最終更新:10/15(火) 8:03
オルタナ

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