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〈試乗インプレ〉ヤマハ「YZF-R3 ABS」

10/15(火) 12:31配信

webオートバイ

320ccの余裕がもたらすハイパフォーマンス!

YZF-R25のマイナーチェンジに続き、兄弟車であるYZF-R3にも新型が登場。

前モデルで高く評価されていたエンジンやフレームといった基本コンポーネンツは受け継がれているが、フロントフォークを倒立タイプに変更し、22mm低いハンドルの採用や、モトGPマシン・YZR-M1を彷彿とさせる外装デザインとするなど、変更箇所はR25と同様だ。

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なお、R25はABSの有無を選べるが、R3はABS付きのみの設定となっている。

最初にFSW(富士スピードウエイ)で試乗したが、タイムアタック一歩手前のハイペースでも車体の剛性不足は感じない。

FSWには6速全開から2速まで落とすコーナーが2カ所あり、前モデルではフルブレーキングでフロントフォークが一気に沈むためコーナーアプローチに気を使ったが、新型はストロークの奥でグッと踏ん張ってブレーキング中もABS介入時も姿勢変化が穏やか。

併せてブレーキを残したままの寝かし込みやS字区間での急激な切り返しでの路面追従性も高まっている。

前後のグリップ状態も感じ取りやすいが、これはラジアルタイヤ(ダンロップGPR-300)の特性と車体がうまくマッチしていることも要因だろう。

結果、サーキットライディングも不安なく楽しめる。

スポーツ性と市街地での扱いやすさ、乗り心地はトレードオフになりがちだが、R3はハンドル位置が下がったことで体重が掛かりやすくなり、30km/h程度までは前モデルよりしっとりした動き。

そしてクルージング速度域になると新型R25と同様に軽快なハンドリングになる。

市街地での乗り心地は前モデルと乗り比べると少し硬いかな? という程度の差で、SSモデル的な突き上げはない。むしろ加減速時の車体姿勢変化が抑えられたことでビギナーには扱いやすいはずだ。エンジンは基本的に前モデルと同じ。

低中回転域ではR25よりも明らかに力強く、タンデムや登り坂でのゼロ発進がスムーズで、高速道路での追い越し加速にも余裕を感じさせる。レッドゾーン近辺での伸び感はR25のほうが心地いいが、市街地走行やツーリングではプラス70ccの排気量によるトルクの太さで、扱いやすくて疲れない。

車検があることを気にするライダーもいるが、コンディションの判断がつかないライダーにとっては車検が安全を担保することにもなる。

市街地での乗りやすさと併せ、個人的にビギナーにお勧めするのはR25よりこのR3だ。

テスター:太田安治

最終更新:10/15(火) 12:31
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