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「女の子にも平等に教育を」グアテマラの女性が実情を訴え

10/15(火) 10:47配信

オルタナ

国連が制定する「国際ガールズ・デー」(10月11日)をとらえ、国際NGOプラン・インターナショナル(東京・世田谷)の招きで来日したグアテマラの先住民族の女性エベリンさんが、同日開催されたイベントで「女の子にも平等に教育の機会を」と訴えた。グアテマラの農村地域ではさまざまな理由で女の子の教育機会が奪われ、女性が貧困から抜け出せない悪循環が続いている。この日のイベントでは、米国の大学生がグアテマラの農村で、1日1ドルで生活するドキュメンタリー映画も上映され、同地の現状について理解を深めた。(環境ライター 箕輪弥生)

女の子も当たり前に教育を受けられるように一緒に声を上げて

「日本の女子中高生はみんな学校に行けてうらやましい」グアテマラから来日した20歳の女性、エベリン・ロペスさんは日本の印象を聞かれてこう話した。

エベリンさんが暮らすグアテマラの農村地帯では小学校の就学率は88%(男女平均)と比較的高いが、中学生になると女子の就学率は農村部では20%と低くなり、卒業するのは4%とほとんどがドロップアウトしてしまう。

エベリンさんが「大人は、女の子は学校に行かなくてもいい、行っても意味がないと思っている」と話すように、グアテマラの農村地域では「女の子は早く結婚すべき」という考え方が強く、14歳から結婚させられることもあり、教育の重要性が十分に理解されているとは言えない。

エベリンさんの父親もその一人で、娘が教育を受けることに当初は理解を示さなかったという。しかし、母親は教育が大事だと、収入が安定しない父親に代わって民族衣装を手織りする仕事をしてエベリンさんら兄弟を学校に行かせ、お姉さんは看護師の資格を得て働くまでになった。

このことが父親の意識を変えるきっかけになり、今ではエベリンさんが勉強を続けたいという強い思いに理解を示すようになったという。

エベリンさんは今では、国際NGOプラン・インターナショナルの活動に参加し、他の女の子に教育の重要性を伝えたり、地域の代表として村の実情を発表するなど活発に活動する一方で、奨学金を得てコミュニティカレッジで教育学を学んでいる。

「貧しくても読み書きを学び、地域の活動もして子供たちを学校に通わせてくれた母親は私のお手本」とエベリンさんが話すように、母親が教育の重要性を理解し後押ししたことが、エベリンさんら姉妹の未来につながった。

80年以上にわたって子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するため活動するプラン・インターナショナルは、このようなグアテマラの状況に対し14歳だった法律上の結婚可能年齢の引き上げを提言してきた。その活動により、2015年には男女とも結婚可能年齢を18歳に引き上げることを議会が承認した。

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最終更新:10/15(火) 22:10
オルタナ

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