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西武、またも日本シリーズを逃す なぜ“短期決戦”に弱いのか? 元ロッテ・里崎智也氏の見解

10/15(火) 11:00配信

デイリー新潮

 パ・リーグを連覇した西武は、クライマックスシリーズ(CS)でソフトバンクに4連敗を喫し、昨年に続いて今年も日本シリーズに進出することができなかった。2018年に現行のCSとなって以降、西武は8回も出場しているが、日本シリーズに進んだのは日本一となった08年の一度しかない。なぜ、西武は“短期決戦”を勝ち抜けないのか。現役時代、CSを含めて何度も対戦経験がある、元ロッテで野球評論家の里崎智也氏にその理由を聞いた。

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 里崎氏は、西武のリーグ連覇について「攻撃こそ最大の防御。打ち勝って連覇するのは難しい。大技から小技までほぼ完璧な攻撃でそれを成し遂げた」と語っていたが、やはり短期決戦は、レギュラーシーズンとは異なると指摘する。

「勝つこと、負けること、両方ある。もちろん選手にも調子の波がある。それを少なくするのが大事だが、仕方がない。長いレギュラーシーズンでは、リカバリーができる時間が残されているが、短期決戦はそれができない。西武の場合、レギュラーが固定していて、バックアップ(の選手)とは少し差がある。主力選手の調子が上がらなかった時、その代わりをつとめる選手が出てこなかった。(CSでは)1試合平均で3点以上は得点しているが、失点の多さを考えれば、それでは得点が足りない。シーズン中からそうだったが、(西武はもっと)打たないと勝てない」

 西武の打線は、「山賊打線」と評されるように、得点力が魅力で、それを支えるのは長打力である。しかし、CS4試合をみると、ホームランはわずか3本のみ。森友哉、中村剛也といった主砲がマークされると、得点力は当然下がってしまう。さらに、短期決戦に臨む際には、調子の波を合わせることが重要だといわれるが、西武は、2年続けてCSに向けた調整に失敗したということか。

「これが一番難しいことで、どのチームにもあり得る。ソフトバンクも決して主力選手の調子が良いわけではなかったが、それを豊富な選手層で補った。もし西武の主力の調子が良ければ、逆の結果も考えられた」

 レギュラーシーズンを制し、そして短期決戦を勝ち抜いて日本一を目指すには、ソフトバンクや巨人のような“巨大戦力”がなければダメなのだろうか。

「もちろん選手層が厚いに越したことはない。しかし、西武・辻発彦監督はやれることを全部やっていた。では、『今年の西武で森に代えて誰を出しますか?』という話です。シーズン同様、主軸を使って、その選手が結果を出すほかない。これは昔の森祇晶監督時代から何も変わっていない。(森元監督も)短期決戦に不調でも中心選手は代えなかった」

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最終更新:10/16(水) 10:30
デイリー新潮

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