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W杯、五輪後のブラジルサッカー界。ベテランが続々帰国した理由とは?

10/15(火) 8:01配信

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 ブラジルサッカーは現在どんな状況にあるのか。

 ワールドカップ、リオ五輪という2大イベントを終えた今、ブラジルの好景気も終わりを告げほとんどのクラブが財政的に苦境に陥っている。だが、それでもフラメンゴ、パルメイラス、サンパウロといった幾つかのクラブは、危機に瀕したリーグを活性化するために、引退間際のビッグネームをヨーロッパから呼び戻すことに成功した。

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 では、その内実は? 時間は少々遡るが、『フランス・フットボール』誌9月3日発売号では、この夏の移籍市場でベテラン大物選手たちが帰国を果たしたブラジルの現状をエリック・フロジオ記者が伝えている。

 監修:田村修一

ブラジルに帰国する、かつての名選手達。

 モルンビースタジアムの上空に艶やかな花火が打ち上げられ、スタンドではスマートフォンのフラッシュが蛍のように輝いている。まるでU2かアニッタ(ブラジルで最も人気のあるポップスター)のコンサートのようだが、この夜のイベントは音楽とは何の関係もない。

 スタンドを埋め尽くした観衆たちは、この夏にサンパウロFCが最後に獲得した大物選手――36歳のダニエウ・アウベスのお披露目に集まったのだった。

 サッカーの世界で、最も多くのタイトル(通算40個)を獲得した男。パリ・サンジェルマンとの契約を終え、17年ぶりに祖国に帰還した彼に、カカやルイス・ファビアーノといったかつてのスター選手たちが10番のユニフォームを手渡した。舞台の上では2019年コパ・アメリカ最優秀選手であるアウベスが、ライー(エグゼクティブ・ディレクター)とディエゴ・ルガーノ(国際関係ディレクター)の要請に応じて、帰還を果たした感慨に改めて浸っていた。

 だが、この時期にブラジルに戻ってきたのは彼だけではない。

 現ブラジルチャンピオンでサンパウロFCのライバルであるパルメイラスには、アウベスが帰国した数日後に元ブラジル代表のルイス・アドリアーノ(32歳)がスパルタク・モスクワから移籍してきた。シャフタール・ドネツクで勇名を馳せたアドリアーノは、ルイス・フェリペ・スコラーリが指揮し、フェリペ・メロを擁するブラジル最強軍団に鳴り物入りで加わったのだった。

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最終更新:10/15(火) 8:11
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