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「食べるラー油戦争」が再び “悪魔とシビレ”がスーパーを席巻

10/15(火) 6:00配信

日経クロストレンド

 「バイヤーズグランプリ」(日本アクセス)や編集部厳選の注目商品から、ブレイク必至の食品を予測する特集の第2回。加工食品の分野では、約10年前に勃発した“食べるラー油戦争”が今秋再現されようとしている。「桃屋のしびれと辛さががっつり効いた麻辣香油」(桃屋)vs「麻辣おかずラー油」(エスビー食品)の戦いだ。

《日本アクセス 秋季フードコンベンション2019》

「バイヤーズグランプリ」とは?

 大手食品卸の日本アクセスが今年7月に開催した、東西会場で延べ1150社出展の大型展示商談会「フードコンベンション」の特別企画。Mart読者会員が選ぶ「Mart新商品グランプリ」の“プロ版”で、エントリーした77の新商品に、スーパーやコンビニなど流通各社の食品バイヤーが投票。加工食品、冷蔵食品、冷凍食品、アイスの4部門で得票数が多い順にランキングした。日本アクセス、流通専門誌「DIAMOND Chain Store」とのコラボ企画。


 2009年、「辛そうで辛くない少し辛いラー油」を発売し、ラー油をご飯にかけてガツガツ食べる新たな食習慣を世の中に広めたのが桃屋。この「食べるラー油」は爆発的にヒットし、翌年の10年にはエスビー食品が「ぶっかけ! おかずラー油チョイ辛」で参入。2社がしのぎを削るなか、食べるラー油市場は120億円近くまで膨れ上がった。

 実はこのとき、桃屋は既に次の商品を開発していた。それは、ラー油に花椒を加え、しびれる辛さにした新機軸のラー油。「ただ、当時花椒特有のシビ辛は認知度が低く、商品化は見送った」(桃屋開発部・品田直明部長)。

●ともに「麻辣」をうたい、ガチンコ対決

 その後、原料や配合を変え、商品を改良。そして近年、外食発の麻辣ブームが起こり、好機と判断した桃屋が満を持して8月末に麻辣香油を投入した。くしくもエスビー食品と発売時期が重なり、ガチンコ対決につながった。

 いずれも「麻辣」をうたった食べるラー油だが、商品設計は大きく異なる。桃屋の麻辣香油は中国で使われる花椒に加え、和歌山県特産の和山椒も配合。ゴマを多く利かせ、揚げたガーリックやオニオンのサクサク感が際立つ。口にして少したってからしびれと辛さがじわっと広がり、和山椒の爽やかな香りが鼻に抜ける重層な風味だ。一方、エスビー食品の麻辣おかずラー油は最初からガツンと辛さとしびれが口中を貫く。配合されたナッツ類の油分で全体的にしっとりした食感。激しいシビ辛を求めるなら、こちらがお薦めだ。エスビー食品は、「麻辣湯」や「麻辣醤」など関連商品を発売し、品数の多さで麻辣の戦いを総合的に進める。

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最終更新:10/15(火) 6:00
日経クロストレンド

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