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使用期限が切れた薬は飲んでも平気? 効き目や体への影響は?

10/16(水) 16:01配信

ライフハッカー[日本版]

今年もまた、風邪やインフルエンザの季節が近づいてきました。

ある朝、目が覚めたら、鼻が詰まっていてのどが痛い。重い体を引きずって引き出しを開けると、使用期限が2012年までの風邪薬を見つけました。

あなたなら、その薬を飲みますか? それとも、服を着てドラッグストアに向かいますか?

一般的に、期限切れの薬を飲んでも死ぬことはありません。でも、覚えておかなければならないことがいくつかあります。

もちろん、具体的な治療法に関する質問は、かかりつけの医師に相談してください。この記事は、期限切れの薬の摂取をすすめるものではありません。

でも、賞味期限切れの食べ物と違い、薬はそんなに悪くならないことを知っておいても損はないと思うのです。ただし、効果は減るので注意が必要です。

古くなった薬はゆっくりと効果が薄れていく

1960年代に、古い抗生物質が原因で病気になった事例が1つあります。3人の患者が腎疾患を患い、その後快復しました。

この1件を除いて、期限切れの薬が危険な状態と関連づけられたケースはありません。

それもそのはず。薬は、食べ物よりもずっと繊細な悪化を遂げます。有効成分が少しずつ分解するので、期限を過ぎた薬は効果が100%ではなくなります。

米食品医薬品局(FDA)によると、使用期限前の薬は、その薬の「同一性」「力価」「品質」「純度」が保たれていることが期待されるそうです。

とはいえ、その日を過ぎたからといって、薬が飲めなくなるわけではありません。

2年間の使用期限を保証したいとき、メーカーは2年間の試験しか行いません。それ以降の試験は義務付けられていないからです。

そのせいで、この件は多少曖昧になっているのです。

大半の薬は期限が切れても大丈夫

米国政府は非常時に備えて薬を保管していますが、実際に悪くなったもの以外は期限切れでも保管を続けています。

FDAはそのためのShelf life extension(使用期限延長)プログラムを実施しており、国防総省や疾病予防管理センター(CDC)からのリクエストに応じて、追加試験を行っています。

2006年に「Jounal of Clinical Pharmacology」に掲載された論文では、使用期限の1年後でも効果的だったのは試験を行った薬のロットのうち88%で、平均5年間の延長が可能という結果でした。

つまり、平均よりも長持ちの薬があったということです。 炭疽病の治療に使われるシプロフロキサシンという抗生物質の1つのロットは、12年近く経過しても有効でした。

また、被爆者の治療に用いられるヨウ化カリウムは、複数のロットが18年後でも有効でした。

でも、ここで問題が発生します。あなたの手持ちの薬が有効かどうかは、誰にもわからないのです。

この論文では、「多くの医薬品は使用期限よりも長く使えるが、追加の安定期間は非常に変わりやすい」と結論付けています。つまり、保存状態がよくなければ、それほど長くはもたないとうこと。

また、薬の種類によって、もつものとそうでないものもあるでしょう。

残念ながら、薬には食べ物の「StillTasty」のようなサイトはありません。ですから、あなたの引き出しに入っている薬が安定しているかどうかを知る術はないのです。

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最終更新:10/16(水) 16:01
ライフハッカー[日本版]

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