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「政治に対して意見がないのはダサい」“ニトロ”のDABOが語る、音楽、ファッションそして社会のこと【後篇】

10/16(水) 12:15配信

GQ JAPAN

今年6月、フルメンバーでの活動を再開したNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの、DABOのインタビューが実現した。後篇では、ヒップホップの成熟期と、東日本大震災を経ての意識の変化について語る。

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ヒップホップ成熟の合図

2000年代の後半に入ると、DABOのファッションは、いわゆるヒップホップ的な“ダボダボ”のシルエットから、細身でトラッドを意識したファッションに変化していく。

「JAY-Zが2003年にリリースしたシングル『Change Clothes』のリリックで『スーツでも着てビシッと決めてみろよ』──つまり子供みたいな格好はやめようって言ったのが、ヒップホップが成熟したカルチャーになったってことの最初の合図だったと思う。それが俺にとっては大きな衝撃だったんですよね。それで自分もタイトなファッションの方に興味が湧いて、そっちにシフトしたんです。だけど、その当時はめちゃくちゃ驚かれたんですよ。たとえば、ファッション誌に掲載された“今年の個人的10大ニュース”に『DABOのダウンサイジング』を挙げるメンバーもいたぐらい(笑)。

ただ、日本でも2004年にOSUMIくん(註1)が『PHENOMENON』というブランドを始めたり、2006年にユナイテッド・アローズの小木(基史)ちゃんが『Liquor,woman&tears』ってコンセプトショップを始めたり、新しいムーブメントが始まっていた時期だったんですよね。だから自分としても、改めてファッション・カルチャーを見直す機会になったんだと思います。

OSUMIくんは予言者みたいな人で、彼がいま着ているファッションは、3年後に世界中で流行るんですよ。当時だと、ヴィンテージのシャネルのブリングネックレスをしてたり、スカーフ柄のブルゾンを着てたりして、『すごいところを突くな~』と思ってたら、2~3年後に世界中でみんながそんなファッションをしはじめる(笑)。

『Liquor,woman&tears』も、イタリアの老舗ブランドと、『PHENOMENON』やVERBALとYOONがやってた『AMBUSH』、それと『NEW ERA』のキャップが一緒に並んでるようなミックス具合が面白かった。小木ちゃんには、そこでシャツの正しい着方や洋服のセオリーを叩き込まれて。それで洋服の世界の見方も変わったし、ラップに対しても、アメリカの最先端を追うだけじゃない方向性を意識するようになったんですよね」


(1)OSUMI/オオスミタケシ:ヒップホップ・ユニット、SHAKKAZOMBIE(シャカゾンビ)のMCとしてメジャーデビュー。1999年に自身のブランド「SWAGGER」を立ち上げた後、2004年から「PHENOMENON」を始動。現在はPHENOMENONデザイナーを退任し、吉井雄一とともに「MR.GENTLEMAN」を手がける。

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最終更新:10/16(水) 12:15
GQ JAPAN

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