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齊藤工とシネマバード in 北海道。後編

10/16(水) 21:50配信

フィガロジャポン

齊藤工さんが初めてシネマバードを開催したのは2014年。場所は東日本大震災の影響がまだ多く残る宮城県石巻市だった。

高校生以上を対象とした「シネマバード in 北海道」第2部も、齊藤さんとシンガーソングライター古賀小由実さんによるウェルカムライブで幕を開けた。

発端は、劇場体験をしたことのない子どもたちや、劇場のない地域の人たちに、同じ空間で映画を観て感動を共有する体験を届けたい、という思い。その後、福島県広野町、大分県豊後大野市、福島県南相馬市、熊本県山鹿市、そして昨年11月には沖縄県うるま市で開催。今回の北海道むかわ町が7回目となる。

昨年、映画評論家や監督などの任意団体「日本映画ペンクラブ」が主宰する「第47回日本映画ペンクラブ賞」特別奨励賞を齊藤さんが受賞した。長編初監督作『blank13』(17年)の発表に加え、シネマバードを通して映画を共有する場所の大切さを発信し続けてきたことに、映画関係者からエールが贈られたのだ。

その受賞の挨拶で、「俳優は英語で“Actor”、行動する人という意味。これからも論ずるより行動し、映画の可能性に自分なりに関わっていきたい」と語っていたが、その言葉どおり、今回も多忙を極めるスケジュールの中で齊藤さんは行動し、映画とライブという極上のエンターテインメントを携えてむかわ町を訪れた。

北海道にまつわる思い出をシェア。

第1部が子どもたちを対象にしていたのに対して、第2部の客席にいるのは高校生以上の大人たち。トム・ブラウンは、高校の先輩である布川ひろきさんが、お笑いコンビを組まないかと後輩のみちおさんを誘ったが、プロのスノーボーダーになりたいからと一度断ったのだとか。札幌出身のふたりは、むかわ町方面にはドライブや山菜採りで来たことがあるので懐かしい、と話した。お笑いライブでは、名前に数字のつく有名人を合体させて盛り上がった。

劇場体験が、素晴らしいものとなるように。

齊藤さんは、自身が舞台に出ていない時も、舞台袖でずっと出演者と客席を見守っていた。シネマバードが皆にとってかけがえのない体験になるようにと、心を砕いているのが伝わってくるようだった。

第2部のために齊藤さんがセレクトした映画は『スウィート17モンスター』(16年)。「17歳の高校生の女の子が主人公ですが、30を超えたおじさんの僕が観て号泣しました。女子高生に感情移入して、わかる!と、自分のことを見ているような気持ちになった。皆さんも、“いま”の自分の気持ちで観てみてください」と伝えた。

上映中、齊藤さんたちは取材を受けたりして、終始行動していたが、齊藤さんやシネマバードのスタッフたちは、四季の館の売店で販売されるソフトクリームがおいしいとウワサを聞いたとか。むろん編集KIMと編集YUKIも売店でちゃっかり見つけて、ホワイトとブラックのミックスをおいしくいただいた。齊藤さんとすれ違った時、「白がおいしいと聞いたから」と、誰かへの差し入れのようにふたつ手に持ち、楽屋のほうへ戻っていった。

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最終更新:10/16(水) 21:50
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