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超高層ビルはこれ以上必要か?その4~東京都長期ビジョンを読み解く!その77

10/17(木) 12:27配信

Japan In-depth

【まとめ】

・水害による停電でライフラインが破綻。
・タワマン防災マニュアルに水害は考慮されていないが、東京は「世界一危ない場所にある」。
・タワマン住民の災害に対する事前周知・対策推進必要。

■被災した高層マンション

先日の台風19号で、多くの河川が氾濫して大変な状況は続いている。被災した方々、大変だと思うが、頑張ってほしい。二子玉川付近が被災した世田谷区のハザードマップを見て、ハザードマップを確認することの大切さを改めて感じた次第である。

そうした中、対岸の町である川崎市武蔵小杉、タワー・マンションが被災したことが話題になっている。

【現状】24階まで停電、全戸で断水。エレベーターが使えない

【原因】マンションの地下の配電盤が壊れ

復旧まで「1週間」とも「見込みが立っていない」とも言われている。住民の方は大変だと思う、どうにかしのぎきっていただきたい。

過去、京浜工業地帯を支えた工場地帯。

工場の撤退・移転により、その跡地がタワーマンションが建設され、多くの住民が流入。その交通の要所でもあり、住みたいまちランキングでは軒並み上位になったが、この町も岐路を迎えそうである。

■ライフラインが完全に喪失

この連載において、高層マンション、いわゆるタワマンについて災害時のリスクを明記しようとした矢先の出来事であった。今回の台風19号もだが、災害時に停電がきたらアウトに近い。水は出ない、トイレが流せないし、そもそもエレベーターが動かないので家までたどり着く、降りるのがとても困難である。電気に依存している場合には、ほぼ何もできない。災害時はどの住居や住民も普通困難を抱えるが、その被害は莫大になる。

タワマンの防災時のリスクは、以下の図のようになる、

結果、通勤通学の社会生活に、買い物ができなというライフラインが破綻する。

最悪の場合、連絡不能になる。

健常者でもそうなのだから、しょうがい者や介護を受けている方にとっては危機と言っても過言ではない。今回、電気が使えない場合ということは、タワマンのメリットでもある「セキュリティ」も機能しないということでもある。「快適」というメリットも状況によってデメリットに転化してしまうのだ。

ちなみに、建築設備耐震設計・施行指針のお陰で、高圧受電装置や排水設備の耐震性やガス配管などの安全性はかなり高くなっているし、非常用発電機の設置が義務づけられていることは記しておこう。

■タワマンでの防災マニュアルはある

さて、タワマンの防災について、行政では、各区などは「マニュアル」を作成し、行動を促している。これらの特徴は水害が範囲に含まれておらず、防災=地震対策になっている。水害まで考慮はできていなかったようだ。

しかし、「荒川右岸低地氾濫の場合、浸水世帯数約51万世帯、死者約2,000人」とも言われてる。

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最終更新:10/17(木) 12:27
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