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ヘルメットや4点式シートベルトは違反? サーキット走行の安全装備は公道で使用してもいいのか

10/17(木) 17:50配信

Auto Messe Web

上半身を自由に動かせないと使用不可

 モータースポーツやサーキット走行を趣味としている人のクルマには、競技用のフルハーネスタイプの4点式シートベルトが装着されていることが多い。そしてヘルメット着用も一般的だ。いずれもサーキット走行では、万が一のトラブルからドライバーを保護する物だが、一般道で使用するのはどうなのだろうか。 

純正シートベルトに記載される安全基準適合“CR“の表示【画像】

 競技用シートベルトは、純正シートベルトより身体をがっちりと固定できるイメージがある。純正ベルトの代わりになると思うところだが、クルマのシートベルトには“JIS“の規格があり、合致していないと保安基準においての座席ベルトとはみなされない。

 JISの基準にはベルトの材質はもちろん、耐摩耗性、耐寒性、耐熱性、耐候性、耐水性など細かい検査項目があるし、ベルトを取り付けるボルト類やベルトのバックル機能やバックルに使われている樹脂パーツにも基準がある。

 競技用ベルトも乗員保護のためにちゃんと作られているものだと思うが、他の競技用パーツ同様、主な目的が量産車用パーツとは異なるので、販売時に純正シートベルト向けのJISの検査を受ける必要がない。そのため、純正シートベルトの代替えである証明は出来ないのだ。すなわち、いくら性能を満たしていても、公道で競技用フルハーネスベルトをどんなにしっかり装着しようと「シートベルト着用」とは言えないことになってしまう。

 とはいえ、ひょっとするとJIS規格をパスした競技用ハーネスベルトがあるかもしれないが、それでも公道ではNGだろう。理由は、競技用ベルトの装着状態は保安基準で言うところの「座席ベルト(一般的にシートベルトと呼ぶもの」の定義を満たしていないところが挙げられる。

 運転席や助手席に装着するシートベルトの決まりは「通常の運行において当該座席ベルトを装着した者がその腰部及び上半身を容易に動かし得る構造のものであること」。周辺が見えにくい状況で身体をひねっての確認が困難であってはダメ、と言うようなこと指しており、ベルトを締め上げてシートに身体を固定する競技用ベルトではこの動作は困難。それゆえに「腰部及び上半身を容易に動かし得る構造のものである」に当てはまらないと判断するのが妥当だろう。

 なお、純正シートベルと併用すれば大丈夫か? という変わった疑問が湧くこともあるかもしれない。装着した姿を想像してみるとかなりガッチリと抑えてくれそうだが、それはあくまでもぶつかったときだけ「いい感じ」なだけで、通常の運転時ではいくら純正ベルトをしていても「腰部及び上半身を容易に動かし得る構造のものである」と言う部分がダメ。例えば、周辺が見えにくい状況で身体をひねっての左右確認などが困難になるので、これはナシ考えたほうがシンプルだ。

 さらにいまのクルマはシートベルト未着用のまま発進したときに警報が鳴るようになっているが、このシステムに絡んでいない競技用フルハーネスベルトを締めてもこの警報が止まらないので、機能の面からも競技用フルハーネスベルトは乗用車用のシートベルトではないと言えるのだ。

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最終更新:10/17(木) 19:21
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