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【ラグビーW杯】4年前の再現へ 日本は南アにどう挑むべきか、廣瀬俊朗の目「どんどんボールを動かす」

10/17(木) 17:03配信

THE ANSWER

元日本代表主将・廣瀬俊朗氏が振り返る日本の快進撃と、南ア戦の勝機

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会はいよいよ19日から準々決勝が始まる。A組を全勝で突破。初の8強入りを決めた日本は20日、世界ランク3位の南アフリカに挑む。

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 悲願のベスト8入りを果たした日本。奇跡的ともいえる快進撃はなぜ起こせたのか、そして2015年に奇跡を起こした相手にどう挑むべきなのか――。元日本代表主将で、4年前の日本の躍進を“影のリーダー”として支えた廣瀬俊朗氏が「THE ANSWER」に語った。

 ◇ ◇ ◇

 スコットランド戦は素晴らしい結果でした。正直4連勝は難しいのではないかと思っていましたので、1番最高の形ですね。いい形でプール戦を終えられたのは、スコットランド、アイルランド戦ではボールを保持して、ボールを動かして、それを最後まで貫くことができたことでしょう。

 攻撃のバリエーションが本当に増えました。オフロードパスをつないだりとか、キックを使ったりは2015年にはなかったパターン。それは日本の進化という部分でしょう。間違いなく強くなっています。

 オフロードで何人も選手がつないで、稲垣選手がトライを獲ったシーン。あのプレーの意義は大きい。1番の選手(稲垣)があそこまでしっかりとサポートできているわけです。テンポも良かったのが素晴らしかったですね。

 とにかくお互いによくカバーし合っていました。厳しい時間帯もありましたが、しっかりとカバーできていた。少しタックルミスがもありました。それでも2人目、3人目がしっかりと連動してサポートに入っている。これはチームのベースとなる部分がしっかりしているからこそです。

 台風という自然災害もありましたが、そこに対して、スポーツを通して何かを与えられたら――。チームとして一丸となって、そんなメッセージも送れたのではないでしょうか。

気を付けるべきポイントは「前回やられた、相手のキック」

 日本が4連勝できた要因は準備がすべてだと思います。しっかり時間をかけて、照準を合わせてきた。新しい武器も準備していました。キック、オフロード、パス回しも非常に良かった。そしてスクラムも大きかった。特に苦しいときにターンオーバーできる。スクラムの頑張りで流れを変えられるプレーが多く、見ていてどこのチームにも負けない安心感がありました。

 南アフリカの印象ですが、フィジカルがまず強くて、セットプレーに絶対の自信を持っています。またBKも速くて、ボールを回しても、回されても対応してきます。開幕直前のテストマッチ(7-41で日本が敗戦)では日本のキックが良くなかったところもありました。日本は今回はあまりキックを蹴らないのではないでしょうか。

 反対に相手のキックにも気をつけないといけません。前回はそこでやられていた。ディフェンスもアタックもバランスが良いチーム。ただ、(B組1位の)オールブラックスよりはやりやすい相手なのは間違いありません。

 警戒すべき選手はFWと、10番のハンドレ・ポラード選手と、15番のウィリー・ルルー選手です。特にポラード選手はキックの精度とランニングスキルも高い。ある程度は点は入るゲームになるでしょう。決勝トーナメントで勝ち点は関係ありませんので、PGでの得点も多くなりそうです。不必要なペナルティは禁物です。4年前に日本が勝っているというのは全く関係ないこと。むしろ南アフリカにとっては、W杯の舞台で2度負けるわけにはいかないという気持ちでしょう。

 日本でカギになる選手はFWではやはりリーチ。BKでは田村優。彼が怪我をするのが一番のリスクだと思っていましたが、4試合出られたのは大きいです。ポイントはどんどんボールを動かすこと、そして相手を疲れさせることです。

 目標としていたベスト8まで来ました。ここからは新たなチャンレジです。今までやってきたラグビーを貫いて、日本のラグビーの素晴らしさを伝えて欲しい。悔いのように戦ってほしいというのが願いです。

THE ANSWER編集部

最終更新:10/17(木) 17:57
THE ANSWER

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