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Uber Eats配達員の商品投げ捨て事件に、ベテランからは「気の毒」の声も

10/17(木) 8:47配信

bizSPA!フレッシュ

Uber Eats配達員の“リアルな1日”

 そもそも配達員はどのようなスケジュールで、何件の配達をこなし、平均的な収入はどのくらいなのだろうか。

「毎日30件ほど配達しています。アプリは朝8時~深夜1時までオンライン(稼働状態)にできるため、人によって異なりますが、そのうちの8時間は働いています。1日1万2000円くらいは稼げるので、月20日間の稼働で24万円(1万2000円×20日)ほどは稼げます。それ以上稼いでいる人も多くいますが、平均的にはこれくらいだと思います」

 Uber Eatsの公式サイトによると、合計の運転時間が12時間の上限に近づくと、安全機能によってアプリが一定間隔で通知を発信。さらに配達時間が上限に達すると、その後の6時間は自動的にオフラインになるという。

1日に、より稼ぐコツとは?

 また、配達の依頼が多くなるのは12~13時のランチタイム、18時半~20時半のディナータイムだが、配達員自身の食事や、休憩はどのように取っているのか。

「基本的にピークタイムを避けた15~17時に一時的にアプリをオフラインにして、ラーメンなどをサクッと食べに行く人が多いです。私は時間がもったいないので、オンラインのままコンビニのパンやおにぎりで済ませることが多いです。注文が多い雨の日は、比較的注文が少なくなる時間帯にオフラインにして意識的に休憩を取ろうとすることもあります」

 そんななか、尾崎氏には配達件数を効率よくこなすコツがあるという。

「お店でバッグにすばやく積み込むようにしたり、届ける際には、自転車なら近道を使うなどして急いで運ぶことで、分単位でロスを削ることを心がけています。また待機も依頼が入りやすいような場所でするようにしています。経験や研究によってだんだんわかります」

雨天時には「インセンティブ」

 10月12日、13日にかけて日本列島を直撃した台風19号のように、荒天時の配達はどのようなものなのだろうか。

「今回のような大型台風など、明らかに危険な場合はUber Eats自体のサービスが一時的にストップされますが、普段、雨や風が強い日は基本的に依頼が増えます。また、配達員もスリップなどの危険から配達を控える人が多く、Uber側が『雨の日に10件配達したら1500円』などのインセンティブを付けてくれることがあるため、いつもの倍稼げたりする“稼ぎ時”と捉える人も多いです」

 そんななかUber Eatsは10月1日より三井住友海上火災保険と共同で傷害補償制度をスタート。これまで対人・対物賠償責任保険を用意していたが、配達員の怪我に対する補償はなかった。配達員はUberと雇用関係になく、個人事業主として働くため、労働法による保護や社会保険の範囲外となるからだ。

 しかし、この制度では、配達中の事故により配達員自身が傷害を負った場合、医療費や入院費などの「見舞金」が補償される(医療費は最大25万円、死亡した場合は最大1000万円)。この制度がスタートしたことについて、尾崎氏は「本当に嬉しい」と話す。

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最終更新:10/17(木) 8:47
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