ここから本文です

森保J、守備の安定支える“徹底” W杯予選3連続完封…勝利呼び込む粘り強さを紐解く

10/17(木) 13:10配信

Football ZONE web

タジキスタン戦でも3-0の完封勝利 2019年度の無失点試合は「11」に

 森保一監督率いる日本代表は15日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選タジキスタン戦(リパブリカン・セントラル・スタジアム)に臨み、3-0で勝利を収めた。予選3試合を終えて、無失点を継続している。MF南野拓実(ザルツブルク)ら攻撃陣の好調が注目されるが、守備の安定は見逃せない要素だ。

【動画】南野が“豪快ヘディング&華麗バックヒール”で2発、浅野が約2年ぶりの一撃! W杯予選「日本×タジキスタン」(3-0)ハイライト

 ミャンマー戦(2-0)、モンゴル戦(6-0)と比べても、タジキスタンは様々な面でクオリティーの高い相手だった。後半8分に南野が先制弾を叩き込んで以降は一方的な展開となったが、前半はまさに一進一退。前半のうちに失点を喫していたら、結果がどう転んでいたかは分からない。

 だからこそ、前半24分の1対1の場面でファインセーブを披露したGK権田修一を始めとした、守備陣の貢献度は明記しておきたい。日本の守備の安定はW杯予選開始後に限った話ではなく、1月にUAEで開催されたアジアカップのグループリーグ第2戦オマーン戦(1-0)を皮切りに、今年は計11試合でクリーンシートを記録してきた。権田は「みんなのこだわりだと思う」と話し、守備陣全体での功績を強調した。

「1人では無失点はできない。最終ラインの選手が声を掛け合って、とにかくゼロで終わると。DFは特に集中しないとゼロに抑えるのはどこが相手でも難しい。監督が求めているものに全員が集中して良い準備をしている」

 自身のファインセーブについても「どういうレベルのチームを相手にしても、どこに国もレベルが上がってきているので、1試合に1回か2回はピンチがあると思っていました」と語り、あくまで自分の仕事を遂行したという認識を崩さない。それぞれが自らのタスクを全うすることをベースに、不必要な失点を与えないことが徹底できているということだ。

本当に危険なシーンは前半24分の1対1のみ 守備陣のハードワークが光る

 例えばタジキスタン戦の前半はカウンターから自陣に攻め込まれる回数が多かったが、本当に危険なシーン、決定機と呼べるものは権田がストップした1対1のみ。中央を突破されても誰かが猛スピードでプレスバックしてクリーンなシュートは打たせず、サイドで裏を取られてもクロスには複数のDFが先に帰陣して跳ね返していた。

「カウンターは受けていますけど、数的不利があったのはシュートまで持ってこられた1回だけ。それ以外はサイドからのボールに対して、ボランチと逆サイドバックも全力で戻れていました。ピンチになりそうな場面はあったと思うんですけど、声援で余計にそう思われた部分はあるのかもしれません。後ろから見ていて『人が足りない、ヤバいな』というのは、本当にあの(1対1の)シーンくらい。基本的にはディフェンスの選手がハードワークしてくれたので、無失点で終われた。こういう試合を続けないといけないと思います」

 もちろん、カウンターを受ける回数を減らすことには取り組まなければならないが、キャプテンのDF吉田麻也(サウサンプトン)が「決して個人としてもチームとしても良いパフォーマンスではなかったけど、勝ち点を積み上げるのが大事だし、そのなかで課題を見出していくのが大事」と語ったように、勝利とともに修正点を見つけられることの重要性は計り知れない。

 守備陣1人1人のハードワークが細かなミスをカバーし、粘り強く戦えるからこそ苦戦する時間帯があっても最終的に勝利を呼び込むことができる。今後の予選を勝ち進んでいくうえで、最も継続すべきポイントの一つだろう。

Football ZONE web編集部・片村光博 / Mitsuhiro Katamura

最終更新:10/17(木) 20:13
Football ZONE web

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事