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購読者の獲得、いかに記者たちは取り組んでいるか?

10/18(金) 17:01配信

DIGIDAY[日本版]

成果を示す主要なバロメータとして、ページビューよりも有料会員の登録数を採用するニュース編集部が増えている。

要するに、記者に有料登録に値する記事を書かせるために、何かこれまでとは違う方法を考えようということだ。たとえば、ビジネスインサイダー(Business Insider)のように、購読者獲得の数値目標を課して、これを達成した記者にボーナスを出すところもある。さらに、ニューズコープオーストラリア(News Corp Australia)のようにノルマを設定する編集部も見られるが、ニューズコープのケースでは、労働組合の抵抗に遭った。多くのパブリッシャーにとって、その答えは単純に「成功事例を記者に周知させること」である。

有料でも求められる記事

この2年間、シアトル・タイムズ(The Seattle Times)は、どういう記事が有料登録につながるのか、記者たちに示してきた。また、社内に小さなグループを作り、記者に限らず、読者、製品、ビジネスインテリジェンスを担当する部署の同僚たちを招いて、読ませるコンテンツの作り方、それを量産する方法について議論している。

タイムズは、購読者獲得に果たす記事の役割を書き手に意識させるため、いくつかの指標を設定し、読了からコンバージョンに至る日数で記事を点数評価している。たとえば、読者がある記事を読んでから30日以内に会員登録を行った場合、その記事は「登録に影響した」と見なされる。ある記事が読まれ、1週間以内に異なる5本の記事からコンバージョンに至った場合、その記事は「登録に大いに影響した」と見なされる。さらに、読者がある記事を読み、そのセッション中に会員登録を行った場合は「直接影響した」と見なされる。記者に課される年間目標は、購読者獲得に貢献する記事を15%増やすことだ。

「ページビューを何とかするのは簡単だ」と、シアトル・タイムズの編集長、レイ・リヴェラ氏は言う。「読者が有料でも読みたがる記事は何かと言えば、それはどのみち、ジャーナリストが書きたがる類いの記事なのだ。重要な調査報道、特集記事、そして政治向きの話題。どれもジャーナリストの使命に直接関わる記事だ」。

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最終更新:10/18(金) 17:01
DIGIDAY[日本版]

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