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ドローンが捉えた 台風19号で決壊千曲川“新幹線も水没の現場”

10/18(金) 7:03配信

FRIDAY

住宅地に置き去りにされた、車の屋根の泥。浸水した地区に入り、付近を必死に捜索する警察官の姿も――。

【動画】水没した新幹線……生々しツメ痕が残る被災地 上空からドローン撮影

各地に甚大な被害をもたらした台風19号。千曲川の堤防が決壊した長野県内の被災地をドローンで上空から撮影すると、そこには生々しいツメ痕が映っていた。

「川沿いの家は玄関を高くするなど洪水に強い作りをしていたけど、これだけの規模で川が氾濫するとどうしようもない。リンゴも泥に浸かりもうダメ。来月収穫する予定だったのですが……」(リンゴ農家)

水の引きかけた現場を歩くと、大量の泥によるヌメリで足がズルズル滑る。ところどころ深い水たまりもあった。バランスを崩しては転び、体はすぐに泥まみれになる。こうした中で、住民は自宅の泥を取り除く作業を続けている。

「『JR東日本長野新幹線車両センター』に停められていた、北陸新幹線の車両120両も水没しました。10月15日にほぼ水は引きましたが、水に浸かった車両下部にはサビが浮いている。損害は甚大で、全損になる可能性もあるそうです」(全国紙記者)

有名な観光地「海野宿」(東御市)近くの市道は、200m余に渡って崩落した。水かさが増した千曲川の流れが土の堤防を削り、市道が千切れるように川へ落ちたのだ。

「夜中の3時過ぎにジェット機のようなスゴい地響きがして、外を見ると道がなくなっていました。ここは川が急カーブする場所で、強い水の圧力が堤防にかかる。子供の頃から大雨のたびに決壊するのを見てきた。今回もまた起きたかという感じです」(近隣住民)

台風19号では全国で59河川が決壊し、77人の犠牲者(17日現在)が出た。千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号に続き、自然災害が続いている。対策はあるのか。東京理科大学の二瓶泰雄教授(工学)は、日ごろの備えの重要さを訴える。

「温暖化などの気候変動で、雨の降り方が増しています。国は治水対策を見直していますが、これからも想定を上回る雨は必ず来る。被害を防ぐ最善の策は、浸水想定されている場所に住まないこと。それができない場合には、早めの避難が何よりも大切です」

10月以降も、巨大台風が襲来する可能性がある。まだまだ、注意が必要だ。

取材・文:桐島 瞬
ジャーナリスト。’65年、栃木県生まれ。高校野球から原発問題まで幅広く取材。『FRIDAY』『週刊プレイボーイ』『週刊朝日』など雑誌を中心に活躍している。

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最終更新:10/18(金) 7:03
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