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ソフトバンク・今宮健太 ミスをしたほうが負ける/あの悔しさを胸に……

10/18(金) 12:01配信

週刊ベースボールONLINE

 大一番で野性を発揮した。楽天とのCSファーストステージ第3戦(10月7日=ヤフオクドーム)。同点の6回無死一塁、茂木栄五郎の強いゴロが前方、三遊間寄りへ。滑り込みながら体の近くに入ったショートバウンドを、逆シングルで押さえ切った。二塁封殺し、併殺こそ逃したものの大きなアウトを奪った。

「捕ることしか考えなかった。前に出て捕るか。確率を考えて。瞬間、無理と思って、ボールと一緒の高さに入って『何とかグラブに入れ』と」。今宮にだけ、スローモーションの世界が見えていた。第2戦からY.グラシアルとの急造三遊間。より負担が増した中で飛び出したビッグプレーがステージ突破の足場になった。

 2週間前、屈辱にまみれた。9月24日、敵地・仙台での楽天戦。西武はマジック2、もはや勝利しか許されない状況で中4日の千賀滉大が力投していた。迎えた1点リードの6回。先頭・ブラッシュの遊ゴロを今宮がはじいた。その後、千賀がウィーラーに逆転2ランを浴びる。「ミスをしたほうが負ける。何でああいうところでミスをしたか分からない。千賀に申し訳ない」。酷ながらも、あの場面で絶対に許されない結果だった。

 今季は開幕から本塁打を量産するなど打撃が絶好調で、前半戦MVP級の存在感。だが、左太もも裏痛が再発し、休養を挟みながら出場を続けた。それも長くは続かず、6月末から約1カ月の離脱。そんな不本意さや、胸突き八丁での痛恨プレーは、その後の原動力にもなっている。

写真=湯浅芳昭

週刊ベースボール

最終更新:10/18(金) 12:13
週刊ベースボールONLINE

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