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ラグビー日本代表:4戦全勝の軌跡と南ア戦勝利へのシナリオ

10/18(金) 15:20配信

nippon.com

大友 信彦

自国開催のラグビーW杯で、プールステージA組を4戦全勝で1位通過し、2015年大会に続いて世界を驚かせた日本代表。楽な勝利は一つもなかった苦闘を振り返り、初進出となったファイナルステージの戦いを占う。

ラグビーの日本代表ってこんなに強かったの?

どれだけの人が、そんな問いを発し、あるいはつぶやいただろう。
ラグビー伝統国以外で開催された初めてのワールドカップ(W杯)。ホスト国の日本はプールステージ(1次リーグ)A組の4試合を見事全勝で通過し、史上初めてベスト8進出を決めた。

これ以上ない結果だが、その歩みは決して順風満帆ではなかった。

開幕戦の重圧を解き放った松島幸太朗の豪脚

幕開きは東京スタジアムのロシア戦。日本代表を覆っていたのは極限の緊張だった。

初めての自国開催。ロシアはA組で最もランキングが低く、欧州予選で1度は敗退しながら上位国の失格による繰り上げで出場が決定した、いわば絶対に勝たなければならない相手だ。
それだけではない。前回のワールドカップで日本が決勝トーナメント進出を逃した原因は、1試合4トライ以上で得られるボーナスポイント(BP)を1度も獲得できなかったことにあり、後に控える強豪との戦いを考えれば、BP付きの勝ち点5がノルマとみられていた。

いくつもの要因が重圧となって日本代表の選手たちを覆う中、始まった初戦。大会開幕を告げるキックオフの歓声は、すぐに悲鳴に変わった。
ロシアが蹴ったキックオフを主将のFLリーチマイケルが捕り損ね、いきなり自陣ゴール前のピンチ。そして4分、相手キックをFBウィリアム・トゥポウが落球し、走り込んだロシアのWTBゴロスニツキーにあっさりと先制トライを奪われてしまう。

不穏な空気を振り払ったのは、前回W杯でも活躍したWTB松島幸太朗の豪脚だった。
11分にCTBラファエレティモシーの後ろ手からのパスを捕って今大会の日本代表初トライを決めたのを手始めに、38分に逆転トライ。後半6分のFLラブスカフニのトライを挟み、後半28分にはW杯で日本代表初のハットトリックとなる3本目のトライを決めた。
序盤に苦しみながらも日本は4トライを挙げて30-10でロシアを破り、しっかりと勝ち点5を獲得した。

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最終更新:10/18(金) 15:20
nippon.com

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