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きもの愛好家にとっては嬉しい「袷」の季節到来! 女優 一色采子さん 10月のきもの日記

10/18(金) 8:30配信

家庭画報.com

きものSalonのイベントで母の紬を

冴えた空気に包まれ、母曰く「きもののお正月」である袷(あわせ)の季節を迎えました。少し季節が戻りますが、まずは9月に松屋銀座で行われた『きものSalon』のトークイベントでの装いからご紹介。

わたしは萩を描いた後染めの紬に、黒地の帯。秋の異称「白秋」という言葉から、帯締めを白ですっきりと引き締めました。実はこの帯、前回の百貨店でのイベントできものSalon 古谷編集長と一緒に呉服コーナーで見つけた戦利品。登場するなり、編集長に「あの時の帯!」とお互い笑い合ってしまいました。

シックな私のスタイルに対して、編集長は京絞り寺田さんで誂えられたというきれい色の桶絞りの一枚を。アルハンブラ宮殿のモチーフから着想したという夢訪庵さんの帯に合わせて、ヴァンクリーフ&アーペルのアルハンブラの指輪を合わせた、スタイリッシュなコーディネートでした。

お役目が終わった後は、『きものSalon』2019-20秋冬号の表紙を背景に、カバー女優の気分を味わいました(笑)。どなたでも、表紙を飾れる舞台セットとして、来場された方々も楽しんでいらっしゃいました。

イベントは、著書『一色采子のきものスタイルBOOK~母のタンス、娘のセンス』(世界文化社)を切り口に、受け継がれたきものや帯の楽しみ方を中心にご紹介。お聞きになった方々が熱心に相づちを打ってくださる様子がとても嬉しかったです。

疋田絞りを可憐な菊に見立てて、二本松の菊の祭典へ

10月の第1週目には、わたしが観光大使を務める亡き父(日本画家の大山忠作)の故郷、福島県二本松市の菊まつりへ。

家庭画報.comの連載でも、著書(『一色采子のきものスタイルBOOK~母のタンス、娘のセンス』)の中でもご紹介させていただいていますが、毎年趣向が凝らされていて、仕事で訪れているわたしも素に戻ってはしゃいでしまうほど(笑)。

きものは母のタンスの一枚。母にしては珍しくインパクトのあるデザインです。淡い黄色が遠目に浮き立つ本疋田に、ところどころ刺繍や金泥で秋の花々を施した、おそらく作家の手によるもの。

母は、呉服屋とのおつきあいで購入したようですが、どうも「自分には合わない」と思っていたようで、一度着たきりだと思います。わたしがずいぶん若いうちから「あなたが着なさい」と半ば押しつけられたように譲られましたが、当時は地味に思え、ずっと箪笥に眠っていました。長い時を経て、この度ようやく眠りから目覚めました(笑)。お会いする方々からは、絞りが菊の花のようにぽってりとして愛らしいと大変評判が良かったです。

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最終更新:10/18(金) 8:30
家庭画報.com

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