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【インタビュー酒井順子さん】27歳のための社会学「言葉で伝えないと伝わらない、すごーくめんどくさい社会を受け入れる」

10/18(金) 18:10配信

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酒井順子さんに聞く【ダイバーシティ学】「苦手な人とも仲良くしなくちゃいけないの?」

人生に革命を起こすためには、時代を読み解く力も必要です。働く女子の道標になりそうな現代社会の事象や風潮について、各界の識者に解説してもらいました。

今回はコラムニストの酒井順子さんにダイバーシティについてお話を伺います。

【PROFILE】酒井順子 コラムニスト
1966年生まれ。2003年に『負け犬の遠吠え』で講談社エッセイ賞と婦人公論文芸賞を受賞。近著に『家族終了』『平安ガールフレンズ』『センス・オブ・シェイム 恥の感覚』など。

人間関係も“食わず嫌い”を克服することが大切です

「だよね」「いいよね」と、私も含めて日本の女性は会話の語尾が「ね」になりがちです。相手に同意を求め、自分も同意を返すのが癖になっている。

世界的に多様性を認める姿勢が重要視されているなかで、まだ日本には「みんな同じ」を求めるような同調圧力が強い気がします。

自分とは違う価値観を持つ他者を認めることは、戦争を放棄した現代人の宿命。たまには苦手だと思い込んでいた人がいる場にも顔を出し、お互いに心地よく過ごせるような対応力を磨きたいところ。

好きなものしか食べなければ不健康になる。それは人間関係も同じです。

「結婚とか就職とか。みんなしていること=当たり前なことというわけではないはず」

生涯未婚率が増加している昨今、結婚することが“普通” とは言い切れない。

「今は結婚にも就職にもさまざまな選択肢があり、多数派がしていること=当たり前なことではないはずです。固定観念に縛られた態度が、無意識のうちに誰かを傷つけてしまうことも。まずは『自分と他者は違う』ことを知ると、楽になるのでは」

「自分は普通、まわりも同じだろう、と思うのがクセになっていませんか?」

同性愛を描いたドラマが大ヒットしたり、東京パラリンピックへの期待が高まるなど、近年は多様性と向き合う機会が明らかに増えている。

「性的・社会的なマイノリティーへの理解が進んでいる一方で、学校や職場でのいじめはなくなっていないですよね。ひとりひとりが半径3メートルにいる“少し変な人” も認めることが、本当の多様性社会ではないでしょうか」

言葉で伝えないと伝わらない、すごーくめんどくさい社会を受け入れる

多様性を理解して、受け入れることは、決して簡単なことじゃない。

「人種や宗教、収入や性別など、それぞれの属性に合わせて対応を変えなければならないのは、すごくめんどくさいこと。ただ、女性は今までもそんな細やかさを求められてきたわけで、得意技でもあるはず。

だからこそ、日本に真の“ダイバーシティ”が根付くかどうかは、with読者世代の皆さんにかかっているのかもしれません」

最終更新:10/18(金) 18:10
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