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【ラグビーW杯】なぜ南アは1日早く先発を発表するのか HCが重視する“ストレスフリー日”の存在

10/18(金) 7:43配信

THE ANSWER

相手に手の内を早く知られても問題なし「何も隠すことはない」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で3大会ぶり3度目の制覇を狙う南アフリカは17日、都内で20日の準々決勝・日本戦(東京スタジアム)の先発メンバーを発表した。10月4日に49-3で勝利したイタリア戦と同じ23人が選ばれ、“小さな巨人”WTBコルビや、デクラーク&ポラードのハーフ団が復活。コンディションを十分に回復させたベストメンバーを揃えた。

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 ラグビーでは通常、先発メンバーは試合開始48時間前までに発表することになっている。本大会でもそのルールが適用されており、多くのチームは試合2日前の会見で発表している。だが、準々決勝が行われる20日の2日前といえば18日。南アフリカは通例よりも1日早い3日前に発表したが、チーム関係者によると「これがラッシー(エラスムス・ヘッドコーチ)流」だという。

 対戦相手にできるだけ手の内は明かしたくない。そう考えるのが勝負の常だ。だが、エラスムスHCが重視するのは、決戦前にチームにリラックスする時間を与えることだ。エラスムスHCは昨年2月にチームを率いることになって以来、先発メンバーの発表は試合日3日前に済ませ、試合前日もしくは前々日にはオフ日を設定。選手が記者会見などの“責務”から距離を置き、ストレスのない日を作っているという。

 この日の記者会見でも試合3日前に発表し、手の内を早めに明かす意図を問われたエラスムスHCは、さも事もなげな様子で言った。

エラスムスHC平然「相手が作戦を変更してきても、関係ありません」

「すでに準備をしているし、チーム内では日曜日(13日)に発表を済ませています。対戦相手に何も隠すことはない。早く発表を済ませることで、23人のメンバーに入らなかった選手も決定を受け入れて準備を進めやすくなるし、先発メンバーも気持ちを入れて準備しやすくなる。

 試合をするという事実は変わらないわけだから、試合前の3日間をどう過ごすか、ということの方が大事です。今回は前日に会見を開かずに休むことができるわけですから。先に我々のメンバーを見たことで、相手が作戦を変更してきても、それは私がどうこうできることではない。関係ありません」

 こう言い切れるのも、自分たちのチームが十分な準備をできたという確信と、絶対に勝つんだという揺るがぬ自信があるからだろう。決戦直前まで練習やプレーの確認をし続けるのではなく、リラックスする時間を設けてコンディションを整える。エラスムス流の調整で心身ともに満ち足りた状態を作り、南アフリカは日本に立ち向かう。

THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato

最終更新:10/18(金) 7:43
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